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2011年6月 8日 (水)

5月に読んだ本

5月の読書メーター
読んだ本の数:11冊
読んだページ数:3416ページ

背表紙は歌う (創元クライム・クラブ)背表紙は歌う (創元クライム・クラブ)
出版社のタイプからして、これはミステリーの連作短編集なんです。ミステリー臭さは消えていて、業界のお話しの臭いが強くしています。主人公は弱小出版社の営業、書店をまわって、自社の本が売れるようにプッシュするのが仕事です。当然、営業対象の書店員はいっぱい出てきます。驚くのは、出版社各社の営業が顔見知りなことです。それだけじゃなく、飲み会も開きます。へぇぇ、わたしの在職していた業界では営業同士が言葉を交わすなどあるはずもない世界だったのにね。ミステリーにも、殺人事件ばかりじゃなく、他愛もない犯人探しがあってもええ
読了日:05月29日 著者:大崎 梢

ミッドナイトイーグルミッドナイトイーグル
北アルプスの冬山で、爆発炎上する飛行機を見つける。そのころ、米軍の横田基地では侵入者がいて、銃撃戦が起こった。カメラマンは、同級生の新聞記者を誘って、北アルプスに入った。別居中の妻は、フリーのライターで、横田基地の周辺を探っている。米軍のステルス爆撃機に核爆弾を搭載して、常に北朝鮮の上空をパトロールしている。北朝鮮と中国が連携して、横田基地で爆撃機に爆発タイマーをしかける。ねらいは、核爆弾を奪うこと、核爆弾を日本で爆発させること。タイマーは爆発して、北アルプスに不時着する。北朝鮮軍、中国軍、自衛隊、米軍が
読了日:05月28日 著者:高嶋 哲夫

まかり通る-電力の鬼・松永安左エ門まかり通る-電力の鬼・松永安左エ門
前半は、日露戦争のころから大正中期まで、松永安左ェ門の青年時代が中心の物語です。慶応を中退して、石炭商売から出発します。福沢桃介と親しくて、電気業界に近づいて行きます。大正中期から日中戦争前夜、お話しは、時間を飛び越えて進んで行きます。戦争に備えて、電力業界は官の統制の下に置くことになります。日本発送電という巨大会社と地区割りの九つの配電会社に編成された。それ以前は、各地各川筋の発電会社と、先発免許で配電権を得た配電会社がいくつもあったようです。戦争に負けて、GHQは電力の統制をはかります。
読了日:05月21日 著者:小島 直記

日本と中国は理解しあえない日本と中国は理解しあえない
第1章 かくも異なる日本と中国、第2章 「政治の中国」と「文化の日本」、第3章 「中国問題」の行方を読む、第4章 日中関係はどうあるべきか、終章  日本と中国は理解しあえない、書かれた時期は北京オリンピックが開かれる前のころです。終章で書かれている見出しには、放っておかれるときが日本は一番幸せ、要するに、日本と中国は理解しあえない、敬語を使う関係を保ったほうがいい、「日米離反」策に警戒せよ、中国の指導者が毎日テレビに出る理由、北京オリンピックで何が起きるか?、結論は「敬遠」せよ
読了日:05月16日 著者:日下 公人,石 平

秘境添乗員秘境添乗員
カイロ・アメリカン大学でアラビア語を身につけた。卒業後も、旅行社の現地スタッフとして契約し、フリーの観光ガイドを職業とするようになった。エジプトにいたり、日本で暮らしたり、その間、自分でも企画して、辺境への旅、イスラムの街々の旅を引率するようになった。あとがきに、西遊旅行との契約が多かったとある、なるほど、西遊旅行は秘境辺境への旅が多いので、秘境添乗員とは納得できる。湾岸戦争のころには、文芸春秋からの派遣で、現地レポートを送るようになった。イラク復興の段階で、自衛隊の通訳に雇われた。サマワキャンプの立ち上
読了日:05月14日 著者:金子 貴一

ニッポンのヘンな虫たちニッポンのヘンな虫たち
カテゴリーとしては図鑑でしょうね。ただし、おしゃべりが多い図鑑です。虫好きが集まって、ニッポンの気になる虫、ヘンな虫の選考会議が開かれます。推薦の弁があって、賛同、よこやり、丁々発止があって、このようなリストになりました。クヌギハサミムシ、ヤエヤマツダナナフシ、アリツカコオロギ、ヘビトンボ、シリアゲムシ、ウミアメンボ、アカマダラハナムグリ、ケブカコフキコガネ、ヒメシュモクバエ、カマバエ、ムラサキシャチホコ、ニジュウシトリバ、ミカドアリバチ、セナガアナバチ。それぞれ、選定理由を述べて、図鑑で姿が見られます。
読了日:05月11日 著者:

警視庁FC警視庁FC
こんど、警視庁内にFCが誕生した。FC室長がひとりいて、部下は全員かけもちだ。特命でFCの仕事もするが、本来の業務も続けて担当する。地域部地域総務課からひとり、それがわたし。組織対策課(マル暴)からひとり、交通部都市交通対策課(ミニパト)からひとり、交通部交通機動隊(白バイ)からひとり。撮影が始まって、撮影現場で事件が起きる。ひとが殺された。地域課というのは、いわゆるお巡りさん、チームの他のメンバーも、マル暴、ミニパト、白バイ、それぞれ職業上の意識・特徴が出るもんだねぇ。殺人事件の捜査も協力して行わなけれ
読了日:05月09日 著者:今野 敏

プラントハンター 命を懸けて花を追うプラントハンター 命を懸けて花を追う
兵庫県川西市の植物卸問屋・株式会社花宇の5代目、日本最大の植木屋といったほうが理解が早いでしょうね。世界中の珍しい植物を輸入することもやる。樹齢千年のオリーブの古木を輸入するところが圧巻ですね。日本の蘇鉄の巨木をスペインの植物展示会で披露して、蘇鉄とオリーブをバーターで引き取り合う。あるいは、ボトルツリーのお話し、バオバブの樹と同様に、ズングリムックリの徳利みたいな樹です。40フィートコンテナが最大のもので、これ以上のコンテナでは道路で輸送できない。そのコンテナいっぱいに詰め込んで船積み、陸送するわけ
読了日:05月08日 著者:西畠清順

数えからくり―女錠前師緋名数えからくり―女錠前師緋名
ヒロインは女ながらに錠前職人、ヒーローは髪床屋、旗本屋敷の座敷牢の錠前を交換してくれるように依頼されるのが発端。紙屋から髪の結い上げを頼まれて座敷に上がるが、どうやらこの家のお嬢さんが殺されたものらしい、それが別件の発端。奉行所の隠密見回りがいて、その手助けを髪床屋がしている。情報、うわさ話しの行き交う場所は床屋で、床屋がお役人の手下で使われるのは当時の常識のことなのだそうな。このふたつが噛み合って、ややこしいお話しが展開する。女錠前師が活躍するのだと期待するでしょ、あまり出番がない、少ない。髪床屋のほう
読了日:05月08日 著者:田牧 大和

荷抜け荷抜け
牛方26人が連帯して、運ぶ荷物を荷抜けして、それを元手に専売品の塩などを安く売ることにしました。問屋側にしたら、横領であり泥棒であるわけです。牛方としては、押し借りであり、年賦返済を約定にした売買行為であるわけです。他方、百姓仲間では一揆が盛り上がり、何万もの百姓が一揆に集まります。時は幕末、場所は糸魚川から松本へかけても塩街道の沿線です。ヒーローには、牛方の少年を配したり、死んだはずのお父が一揆のアジテーターだったり、それが主要人物です。松本藩が塩を専売にしていて、魚津の問屋が藩の役人と結託して、売値を
読了日:05月06日 著者:岡崎 ひでたか

菅直人 総理の野望菅直人 総理の野望
サブタイトルに「小沢一郎との死闘」2010年6月に民主党代表就任、ただちに総理大臣に選出されております。出版時期が2010年10月、9月に起きた尖閣列島中国漁船衝突事件などは扱われておりません。内容を追うと、小沢一郎と対決した、対峙したという局面は書かれておりません。タイトルと内容が一致していない例ですね。菅直人、民主党代表に就任するのがこれで3回目なんですよ。敗者復活戦というか、何度もリターンマッチを許すのが民主党の伝統なんでしょうね。自民党では、いったん総理を退くと、いっちょうあがり、元老院入りで
読了日:05月01日 著者:大下 英治

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