古道具屋皆塵堂
「古道具屋皆塵堂」輪渡颯介 講談社
古道具屋で修行を積むお話しです。
主人公、古道具屋の長男は幽霊が見えるのです。
次男が稼業を継いでいたが、亡くなったので、戻されてきました。
ただし、他人の古道具屋で修行を積んでこい。
その修業先が皆塵堂、小店で売るものは汚いものばかりで、こんなところで修行になるのか。
曰くのある店で、幽霊が見えてきます。
「道具屋には向かない男」「鰻の住み処」「鈍刀が切る縁」「その娘はやめておけ」「猫屋敷に棲むもの」
幽霊はなしで、気味が悪いのは「鰻の住み処」夜なかに読んだのでぞっとしますね。
怪談ものとは知らずに手にしました。
怖いお話しだけではないのですよ、江戸の長屋の人情はなしもあって、心がほっこりするお話しなんです。
最後の「猫屋敷に棲むもの」この篇で、主人公がなぜ幽霊が見えるようになったのか、その秘密が明らかになります。
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