財務省の階段
「財務省の階段」幸田真音 角川書店
政治経済を舞台に、ホラー小説、怪談です。
議事堂の穴:国会議事堂に掃除機を吸引する穴がある。深夜のある時間帯にーーー
日本銀行の壁:日本銀行の金庫室から何かの物音が聞こえる。
金融市場(マーケット)の窓:債券相場の推移、チャートですね、上げ相場、下げ相場、変わる瞬間に窓が見える。
財務省の階段:部下が螺旋階段から飛び降りて自殺した。戦前の資料を見た、満州国財政運営関係資料。それを見た瞬間、誘われるように。
ニュースの枠:ニュースキャスターが代わった、これで何代目か、ところで、最初のキャスターはどうなったのだ。
幹事長室の扉:幽体離脱、体外離脱。ある瞬間、気を失って自分が自分じゃないような気がする。それが高じてついには。
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