カウントダウン
「カウントダウン」佐々木譲 毎日新聞社
当然、北海道警察が舞台の小説だろうと思って手に取ったんですよ。
違うなぁ、選挙のお話しだ。
夕張市の隣の市で、幌岡市、架空の市ですね。
今の市長が20年市長を続けていて、次の市長選挙にも出ようという勢いです。
主人公は市会議員一期生、議会で質問するのは、彼と共産党議員の二人だけです。
市の財政は悪化しているに違いないのだが、市長はそれを明らかにしないし、議会も市長と足並みをそろえています。
市長に立候補してほしいと要請もあり、選挙戦に突入します。
当然、当選するわけです。
焦点は、なんで市の財政が悪化したのか、悪化している意識が欠けているのか、自分が責任者・当事者である感覚が持てなかったのか。
これは読み始めると、時間を忘れますね。夜中の二時三時になっても、ページを閉じてもう寝ようか、なかなかその気になりません。
ひきつける力がうんと強いものがあります。
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