10月に読んだ本
10月の読書メーター
読んだ本の数:6冊
読んだページ数:2157ページ
ナイス数:36ナイス迎撃せよ
発端は、自衛隊幹部が防衛計画の不備を訴えて論文を書いた。論文は無視され、責任を追及されて自衛隊から退職するのを強制される。彼の息子は自衛隊の戦闘機乗り、父の論文を実証するために戦闘機の乗っ取りをはかる。それが寸前でばれて、自殺する。こんなことが数年前にありまして、ここからストーリーが始まります。自衛隊の戦闘機が盗まれた。新型のミサイルを搭載している。そのミサイルの一発が富士の樹海に撃ち込まれた。北朝鮮の軍人が絡んでいることが明らかになってくる。メガフロートを三台繋げて滑走路に仕立てているのだ。東シナ海を
読了日:10月31日 著者:福田 和代
共鳴
ひきこもりの若者がいます。突然、祖父にちからづくで連れ去られてしまった。祖父は退職刑事、今は警察アドバイザーとして地域に協力している。スーパーで、崩れた高校生と知り合う。ドロップアウトした原因は、祖母の介護に疲れて父が祖母を殺したのではないか、その疑問からなのだ。若者も似たようなこと、祖母の介護を切り上げえるため、父が祖母を殺したのではないか。祖父はスーパーマンのようだ。ひここもりの若者を叩き直すのに、みかけは乱暴だが、実に効果的な指導を行ったものだ。堂場瞬一は、警察小説とは違うな、退職刑事のストーリーの
読了日:10月08日 著者:堂場 瞬一
涅槃の雪
初期のころのロマネスク、伝奇小説から、ちょっとマトモの方向へ方針転換しております。それがええかもしれないね。びっくりするほどの嘘話しはそんなに次から次へと繰り出せるもんじゃないからね。主人公は北町奉行所の与力、北町奉行の遠山左衛門尉、南町奉行の矢部定謙、ふたり共同で老中水野忠邦の締め付けに抵抗する。抵抗が過ぎて、矢部定謙は罷免され、後任に鳥居忠耀が任命される。ほどなく、遠山左衛門尉も北町奉行から大目付に昇進するが、これは老中水野の差し金なわけです。後年、老中水野も鳥居忠耀も失脚するが、これは巻末あたりでの
読了日:10月07日 著者:西條奈加
当確への布石
宝島社の「このミステリーがすごい!」大賞の優秀賞なんだそうです。それならハズレということはないだろう。衆議院選挙区で補欠選挙があります。セックススキャンダルで代議士が辞職したのです。そこへ立候補したのが、大学準教授、性犯罪の被害者のケアをするのがテーマのひとです。勝手連で、凶悪犯罪抑止連合会と称する団体が勝手に推薦をする。元受刑者の近所で、彼の犯歴を暴くビラが近所に撒かれる。それがあちこちで多発する。凶悪犯罪抑止連合会の仕業らしい、推薦どころか、足を引っ張る行為だ。選挙戦が始まる。ここから先はストーリーを
読了日:10月03日 著者:高山 聖史
カウントダウン
当然、北海道警察が舞台の小説だろうと思って手に取ったんですよ。違うなぁ、選挙のお話しだ。夕張市の隣の市で、幌岡市、架空の市ですね。今の市長が20年市長を続けていて、次の市長選挙にも出ようという勢いです。主人公は市会議員一期生、議会で質問するのは、彼と共産党議員の二人だけです。市の財政は悪化しているに違いないのだが、市長はそれを明らかにしないし、議会も市長と足並みをそろえています。市長に立候補してほしいと要請もあり、選挙戦に突入します。当然、当選するわけです。これは読み始めると、時間を忘れますね。夜中の二時
読了日:10月02日 著者:佐々木 譲
絆回廊 新宿鮫Ⅹ
シリーズも長いよなぁ、10冊目なんですよ。今度の鮫島警部の事件は、発端はこうです。だれかが警官を殺すため、どこでチャカを売っているかと探している、ということ。探っているうちに、別の事件が浮かんでくるのが毎回のことです。危険なグループは、中国残留孤児、一緒に日本に連れて帰った子供孫世代で、戸籍は日本人だがメンタリティは中国人、ヤクビジネスに浸っている。最後は上司の桃井課長が殺されるのですよ。新宿鮫の主要人物が死んでしまう、次巻はもう書かれないかもしれないなぁ。
読了日:10月01日 著者:大沢在昌
2011年10月の読書メーターまとめ詳細
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