ランウェイ
「ランウェイ」幸田真音 集英社
ランウェイとは、ファッションショウでモデルが歩く舞台のことです。
ファッション業界で一人の女性のサクセスストーリーです。
振り出しはイタリアの有名ファッションブランドの日本法人、そこでバイヤーの見習いから始まります。
自社ブランドを補完するための他者ブランドを買い付ける仕事です。
ミラノでの働きに着目されて、日本有数のセレクトショップのチーフバイヤーからスカウトを受けます。
スカウトに応じ、パリで買い付けが始まります。
ショップの親会社の経営が曲り、ショップを閉めることになります。
挫折して、ニューヨークに行って休養することにします。
そこで、自社ブランドを立ち上げることを企画し、踏み出します。
裏切られたり、解雇されたり、浮き沈みの沈む場面も、そりゃぁ、あります。
全体として、上昇基調なんですよ。読み終わりに近づくにつれ、成功は予測されます。
読んでいて、こんなに気持ちのええストーリーはない。安心して読む続けられるもの。
抜書きします。
「たしかに、世の中、ラッキーな人と、アンラッキーとしか言えない人というのはいるかも」
「でさ、いろいろあって、今度こそ危ないかなってときにも、なんだか知らないけれど、必然的にひょいという感じで、安全なほうの道を選ばされる、そういう人間がいるという話だよ」
「それが私だとでも言いたいの?」
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