11月の読書メーター
読んだ本の数:7冊
読んだページ数:2794ページ
ナイス数:22ナイス
チロル、プリーズ
チャコ:普通の女の子、女子高生、受験生/トキコ:普通どころか美人の高校生、勉強もできる/ポンちゃん:いつもチロルチョコをくれる高校生、心許せる男子/お話しの始まりが、トキコが結婚すると宣言するところから始まります。チャコは混乱、処理できなくて、チャコとトキコは冷戦状態になります。困った、困った、ポンちゃんに相談して、ポンちゃんなら安心して心開けるのです。冷戦状態も長くは続きません、解消します。高校三年生がそれぞれ自分の将来を開いていくお話しです。もちろん、暗い展開で終わるはずがない。こういうお話しが好きな
読了日:11月26日 著者:片川 優子
コラプティオ
高校時代の同級生に、首相の秘書がいる。新聞社の記者がいる。秘書の妻がいる。記者の元恋人だったテレビ記者がいる。お話しの展開で、顔を出したり、引っ込んだりしています。焦点は、アフリカの小国なんです。ウランの鉱石が出るという。利権を求めて、首相は独占をはかります。長く首相に仕えていた秘書がいます。この秘書が意外な行動をします。首相に引退を勧める。首相の行動倫理に問題があるという。主人公の秘書も、別の腺から首相の汚点を察知する。やはり、彼も引退を勧告する。ネタバレ承知で書いていますが、これは推理小説ではない
読了日:11月22日 著者:真山 仁
アンダルシア
舞台はスペイン、スペインとフランスの間にアンゴラという小国があります。そこから、パスポートを紛失した、急いでスペインまで送り届けてほしい、と懇願があります。あとでわかったこと、それは嘘で、タクシー替わりに使われたこと。その邦人の事情は複雑で、死んだ夫はスペインのスパイ、それに付け込んだフランスのスパイから脅されていたようです。で、そのフランス人のスパイは殺されていた。ここからさらに起承転結、お話しは転がって行きます。条約締結や国際親善の部局にいるのではなく、法人保護の部局に外交官黒田は所属しているわけです
読了日:11月21日 著者:真保 裕一
県庁おもてなし課
ことのはじまり_1、おもてなし課、発足。------グダグダ_2、『パンダ誘致論者』、招聘------なるか?_3、高地レジャーランド化構想、発動。_4、順風満帆、七難八苦。_5、あがけ、おもてなし課。------ジタバタ。_6、おもてなし課は羽ばたくか------か?_目次を見れば小説に何を書いてあるか一目瞭然です。そう、高知県に観光客を増やそうという県庁の目論見です。小説は筋書だけじゃない、登場人物が意外な動きをして、味があって、あっと驚く仕掛けが施されてないと面白くない。書き手は有川浩ですもの、そこ
読了日:11月20日 著者:有川 浩
半島へ、ふたたび
北朝鮮拉致被害者の蓮池薫さんの著作です。第1部が、韓国への旅。第2部が、翻訳者として立っていくまでの経過。文章の語り口に可笑しみがあって、読んでいてとても好感が持てます。一度は強制的に拉致された朝鮮半島を訪問するのは、なんぼ北と南と国は違っていても、ためらいがあったようです。朝鮮語・韓国語からの翻訳者としてのセールスプロモーションでもあるわけです。ソウルの下町を歩き、韓国の作家と面会しながらの旅行記です。第2部の翻訳者として飯が食えるまでの経過が面白いです。北朝鮮では、日本の文書を朝鮮語に翻訳するのが仕事
読了日:11月18日 著者:蓮池 薫
ヘッドライン
ヘッドラインとは、ニュースの見出しのこと、その柱のこと。今野敏は警察小説で名高いですが、今回は、テレビの遊軍記者が主人公です。未解決事件の継続捜査を担当する刑事がいる。一年前、バラバラ殺人事件があった。若い娘が殺されたのだ。たまたま、署の近くの飲み屋でテレビの記者が接触してきた、バラバラ殺人事件について話しかけてきた。テレビ記者の方が真相に迫っているかもしれない、刑事が、逆に記者のほうにネタ取りすることにした。六本木で若い娘が何人も行方不明になっていること、ドラッグの出元が新興宗教であること。
読了日:11月11日 著者:今野 敏
ランウェイ
ランウェイとは、ファッションショウでモデルが歩く舞台のことです。ファッション業界で一人の女性のサクセスストーリーです。振り出しはイタリアの有名ファッションブランドの日本法人、そこでバイヤーの見習いから始まります。ミラノでの働きに着目されて、日本有数のセレクトショップのチーフバイヤーからスカウトを受けます。スカウトに応じ、パリで買い付けが始まります。ショップの親会社の経営が曲り、ショップを閉めることになります。ニューヨークで、自社ブランドを立ち上げることを企画し、踏み出します。全体として、上昇基調なんですよ
読了日:11月07日 著者:幸田 真音
2011年11月の読書メーターまとめ詳細
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