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毎日新聞のネット記事ですが
電子地形図:送電線消える 電力10社、情報拒否 「テロ対策」、登山不便に
http://mainichi.jp/select/science/news/20120130ddm002040123000c.html
これは困るなぁ。
送電線・鉄塔の位置で方向確認していたのに。
電力会社各社が方針を変えてくれることを望みます。
「良寛」立松和平 大法輪閣
なんとなく、一休と良寛が混在してふたりの伝記業績が混在して記憶していたのですよ。
全然別人だとわかりました。
越後の庄屋の息子に生まれ、成人後、僧になることを志し、地元の寺に入り、師匠筋の寺、岡山・玉島の円通寺で修行する。
印可を得て、旅に出る。
故郷を目指して、山寺の庵に住まいを得る。
お話しの展開としては、さしたる事件はないのですよ。
修行の経過として、お経の解釈が出てくる、禅僧の述懐が出てくる。
これが長いので、読み流す。
雑誌「大法輪」に連載されたものです。宗教雑誌なので、遠慮することなく宗論宗旨の掘り下げが行われている。
越後に帰ってからは、俳句、和歌、漢詩が多い。
一語一句はとても読めません。さらさらと撫で読みになるのはしょうがないことです。
読むのに難儀な本です。それでも最後まで読み通せたのは、立松和平の描写が優れているのか、良寛の人柄なのか。
高僧、宗門の改革者などの伝記、断片は多いけれど、寺も持たない乞食坊主の伝記が残っているのは珍しいことです。
わたしのブログなんですがね
ブログからHP本体へリンク出来ていなかったんですよ
無料ブログなんでね、有料ブログなら当然可能なんでしょうがね
スレッドひとつひとつにバナーを貼ってリンクすればええわい
これがなかなか面倒な作業なんですよ
今やっと、今月分から始めて去年の9月まで作業が終わりました
一挙に出来ないんですよ、ひとつひとつ、チクチクと書き換えていかなきゃならない
発言数は全部で1938個、書き換えたのは220個
全部で97ページあって11ページだけ書き換えた、ということです
うぅむ
20ページ程度は書き換えたとしても、30ページから先は手が届かないだろうなぁ
まぁ、暇にまかせてやれるだけのことはやってみます
わたしのブログへ最も頻繁に訪問する相手は
crawl-66-249-67-50.googlebot.com
グーグルロボットです。
ポッポツと間を置いて拾いにきてくれるならまだしも
数秒間に20個も30個も拾った痕跡を残して去っていくので、なんかうっとおしい。
crawl-66-249-67-50.googlebot.comで検索しても出て来ません。
googlebot で検索しても大まか過ぎてよくわかりません。
crawl googlebot または crawl googlebot.com このワードで検索すると意味がわかってきます。
アクセス解析をするから発見してしまうわけです。
気が付かなかったら、別になんでもないことではあるんですがね。
本を読み始めて、途中で乗り気がしなくなる場合がありますよね
読書メーター
http://book.akahoshitakuya.com/
ここで、本の題名を打ち込むと、感想が出てきます
最後には感動的な結末、ということなら読み続けたほうがええだろうし
くだらない、という意見が多数なら、もう止めてしまうほうがええでしょう
判定する材料に使っています
「花明かり深川駕籠」山本一力 祥伝社
毎度おなじみ深川駕籠シリーズ、これが第三作目です。
「花明かり」「菖蒲の湯」中編2作品が収まっています。
「花明かり」もののはずみで駕籠の競争をすることになった。
最初の賭け金は千両、木兵衛が乗り出して賭け金が上がって1万両、身代を賭けて身ぐるみ賭けることになるかもしれない。
賭け主は千住の旅館の主村上屋、こっちの賭け主は長屋の家主の木兵衛、なんでこんなことになっちまったのか。
千住の亭主が深川で悪騒ぎをするので、こらしめてやる、そういうことです。
で、結末はどうなったか、そこはそこまでにしておきましょう。
「菖蒲の湯」駕籠かきの新太郎が花問屋の後家の女将に思いを寄せた。
それでどうなった、うん、まぁ、そこはむにゃむにゃ。
「太陽おばば」雀野日名子 双葉社
第1話、耶知子さん、葬儀場に竜巻を呼ぶ
第2話、耶知子さん、新盆で遠吠えする
第3話、耶知子さん、季節外れのハワイアンを吟じる
第4話、耶知子さん、クリスマスの甘酒に酔う
第5話、耶知子さん、母娘旅行に出かける
子供が出来ないということで離婚させられて、コミック原作やゲームのノベライズの物書きをしているしがない三十女なんです。
アパートの真向かいに、おばばが住んでいて、なんとなく馴染みになってしまった。
第1話の葬儀場に竜巻を呼ぶ。このおばば、耶知子さん、切れたらほんまに嵐を巻き起こすのだ。
ふだんは太陽おばばで、誰からも可愛がられているのにね。
そんなバカ話ばっかりだろうと思って読んでいたら、だんだんと、耶知子さん、いまいち正体不明なんですよ。
第5話で、どんでん返し、悲劇的な結末というか、とっ散らかった未解決な終わり方になるんですね。
喜劇だろうと思って読んでいたら、実は、悲劇だった。
収まりの悪い状態で読み終えました。
蟻ヶ平山に登ってきました。
一部分を採録すると、こんなふうです。
いよいよ稜線へ向かって歩いていくようになる。頂上部分が伐採されていて、ここが蟻ヶ平山、蟻ヶ峰の頂上なのだ。
三角点のプレートを見ると、蟻ヶ平山 H21.3.12 南方小6年 とある。校長通信の記事と同じ内容だ。
もうひとつ、H12.3.5 亀の子会というプレートがある。地元だけじゃない、世間の注目があるのだ、という安堵感かな。
山頂のこの種のプレートを仇のように嫌うひとがいるが、わたしは嫌いじゃないよ。このように、ネット記事とプレートが一致すると、しみじみ、ええな、と思うのですよ。
もちろん、プレートを置かずにそのまま立ち去るひとが大勢いるのだよ。
小学校の父兄が展望が取れるように伐採したものらしい。小学校が見える北東方向、瀬戸内海が見える南の方向を切り開いたと校長通信の記事にもある。かなりの労働だっただろうね。何日もの伐採作業が続いたと思うよ。
彼らの年次の子供らが希望したから実現したので、イベントはこの時一回きり、伝統としては続かなかった。ちょっと残念だね。
北東方向の展望は、眼下に本郷カントリー倶楽部、ゴルフ場に隣接しているのが南方小学校だと思う。さらに東洋製缶の工場とコカコーラの工場、新高山と高山、遠くに大峰山と龍王山。
南の海の方向は、煙突から水蒸気が出ているのが竹原火力発電所、送電線の通っている山が烏帽子形山、その隣が平家山、蟻ヶ平山と烏帽子形山の中間に県道があります、そこを自転車で走ったことがあるので、烏帽子形山も蟻が平山も馴染み深く思えるのだよ。
山頂にはブランコを作って置いてあるが、これはどうかと思うよ。小学校6年ともなると、ブランコに心奪われる年齢ではないと思うが、いかがなものか。
さぁて、降りようか。
http://sherpaland.net/report/arigahira_ym.htm
「あるじは秀吉」岩井三四二 PHP
弥助は藤吉郎に馬を貸した:藤吉郎がまだ小者のころのこと、いずれ、三好吉房という名前で清州城主になる。
坪内喜太郎は藤吉郎をはじめての主と仰いだ:藤吉郎もいっぱしの侍で、主君信長が尾張平定のおり、川並衆を傘下にまとめる。
加藤虎之助は秀吉に侍奉公の勘どころを見た:秀吉は長浜城主、加藤虎之助は後の加藤清正。
堀尾茂助は秀吉に鬼とよばれた:秀吉は姫路城主、中国平定のところで反乱に逢い窮地に陥った。
蜂須賀小六は秀吉をどだわけと叱った:信長が本能寺の変で死亡、中国大返しのときのこと。
神子田半左衛門は秀吉を臆病者とののしった:秀吉対家康の小牧長久手の合戦のときのこと、虎の尾を踏んでしまった。
小西行長は太閤さまの真意をさとった:朝鮮討ち入りのとき、外交交渉のさい、秀吉の意外な真意を見た。
「県庁の星」桂望実 小学館
織田裕二、柴咲コウの共演で映画化されています。
映画では若いパートだが、小説では成人した子供がいるおばちゃんパート、大きな違いはそれぐらいかな。
県庁では、前例とひな形が一番重要、責任をどう回避するかが大事なこと。
民間交流で、スーパーに県庁の若い職員が派遣されてくる。
そりゃあ馴染めませんよね。仕事のスタイルが違うんだから。
浮いて浮いて浮きまくっております。
食品衛生の不備を指摘したところで、売上競争をそそのかされてしまいます。
やっぱり勝ちたい、ここで自分の目で観察して、他人の意見を取り入れて、県庁スタイルとは違うやりかたを発見します。
読み始めは、ぅぅ、じれったい、県庁くん、君は何をやっているのだ、読むのを投げ出したくなります。
段々と、県庁くんを応援している自分がいます。
サクセスストーリーですが、それでええのだ。すがすがしく読み終えればそれが一番でしょう。
世羅町を自転車で駆け回ってきました。
一部、最終部分を抜書きします。
早山ヶ城という名前の山の近くを通るとき、まず、最初のピークを迎える。ここから何度も降りては登り、降りては登りの繰り返しなんだよ。
国道184号線との立体交差の下を潜る。
登って、早山ヶ城近くと同じ標高を回復し、何度もアップダウンがあって、この先でフルーツロードと交差する、という標識がある、このあたりがコースで2番目の高さだろうな。
フルーツロードと交差して、その先では一挙に下り坂を降りて行く。
谷に降りるのだ、谷の下流には目谷ダムがある。ダムを設置してもええほどの谷に降りてくるわけだ。ここから再びせっせせっせとペダルを漕いで登らなきゃならない。
そんなに角度がある登り坂じゃないのだがね、坂道が長いのだよ、これまで何度も何度も登って下ってを繰り返している、疲労が蓄積して、なんぼ頑張っても自転車を降りて休憩しないと息が続かない。
自転車を押して登ればええじゃないか。いやいや、意地でも漕いで登りたい。休憩を重ねても自分で漕いだのだということを誇りたい。
ここが今日のコースで一番標高が高いあたり、位置的には波多古屋山の近くになるかな。
ふれあいロードに曲がったあたりから雪が降り始めた。
このあたりでは雪が舞う状態で、雪が降るのに自転車を漕ぐのは楽しくないなぁ。
雪はみぞれに変わり、雨なのやら雪なのやらどっちとも言えない状態になってきた。
黒川明神山の麓に沿って、ふれあいロードを進んで行こう。
ここがふれあいロードの起点、終点、ここから駐車したところまではごく近いのだよ。
さて、帰ってきました。車内でハンドルを握ると、ガタガタブルブル、握力が低下しています。雪の日の自転車は止めたほうがええなぁ。
http://sherpaland.net/bike/2012/bike-120116-seracho/bike-120116-seracho.htm
元オウム真理教の幹部で、約16年間逃亡していた平田信容疑者、平田をかくまった元信者の斎藤明美容疑者のことなんですがね。
偽名で健康保険証を持っていた、とのことです。
どのようにして健康保険証を手に入れたのか。
国民健康保険に加入するとき、証明書を求められます。
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他市区町村からの転入→転出証明書
出産→保険証、母子健康手帳
職場の健康保険をやめたとき→健康保険をやめた証明書
生活保護の打ち切り→保護廃止決定通知書
外国人の加入→外国人登録証明書
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そんなに簡単には証明書を手に入れることはできないと思うのですが。
そうでもないんだよ、簡単なことなんだよ。ということでしたら、そのへんを教えてください。
大日本住友製薬が販売している高血圧症などの薬「アルマール」
仏の製薬会社、サノフィ・アベンティスが血糖値を下げる薬として販売している「アマリール」
薬の名称が似ていて医師や薬剤師が取り違えるケースが相次いだことから、大日本住友製薬は名称変更を厚生労働省に申請していたことが12日、分かった。早ければ6月にも新しい名称で発売されるという。
アルマールは1985年に発売し、10年度の売り上げは26億円。アマリールは00年に日本で発売し、10年の売り上げは292億円。
ニュースソースは毎日jp
http://mainichi.jp/select/biz/news/20120113k0000e020147000c.html
似ていて、間違いやすい弊害があるなら、なんぼ先発でも、売り上げの低い方が名前を変える、ええ判断です。
先発なのに売れなくて、後発が売れて、あげく、名前まで変えなきゃならなくなる、悔しいでしょうね、悔しくても身を引く度量を示すのはええことです。
「あつあつを召し上がれ」小川糸 新潮社
短編集です。一篇20ページ前後の短いストーリーです。
エッセイかな、と思えるが、短いうちに人生を切り取ったスケッチが見事です。
どれも食べ物がキーになってお話しが運ばれます。
臨終期のかき氷。
中華街でのぶたばら飯。
能登の旅館の松茸尽くし。
母から受け継いだおみそ汁。
ハートコロリット、コロッケのこと。
フランスでのレストラン。
きりたんぽ。
連載誌は「旅」
わたしの知っていた当時は日本交通公社発行でした。
いつのまにか、新潮社の発行となっていました。
「あつあつを召し上がれ」連載が終了して、半年後、雑誌「旅」は休刊となりました。
どんどん雑誌がつぶれていく世の中になってしまいました。
八次地区連合自治会活動報告、これをウェブにアップするのがわたしの役割です。
写真の提供が遅れるので、一挙にアップすることになります。
10月 2件
11月 10件
12月 3件
1月 1件
全部で16件
作業としてはそんなに難しい仕事ではありません。
写真の数が大量で、選り分けるのに時間がかかります。
個人が特定できる写真は避けるようにしていますが
参加者一般は避けるようにします、役員は除外しようがない、そこは承知していただかないとね。
活動報告といっても
アルバムです、アメブロのブログです。
干支の山で、竜王山に登ってきました。
抜書きします。こんな具合です。
展望台とアズマヤの間に三角点があって、ここは竜王山、と名付けてはいるが、便宜的な名称だと思うよ。
地元のひとがそう呼ぶのだから尊重はするが、拡大解釈のようで釈然とはしないよね。
まぁ、包括的にこのあたり一帯を竜王山と言うなら、それはそれで納得できることだがね。
三角点としての龍王山は、展望台から通信塔の群れがあって森がある、その森の背後に龍王山があるものらしい。
地図と引き比べながら林道を降りて行く。
内側にカーブしているこのあたり、立ち止まって観察してみる。手前に青いテープがあって、奥に赤いテープが見える。間違いない、ここから入るのだ。
尾根には歩いた足跡が見えている。右か、左か。とりあえずどっちの方向にも歩いてみる。
どうやら右に進む方が正解のようだよ。
赤いテープ、青いテープ、黄色いテープ、これだけ集中してあるんだもの、ここが、左折して龍王山へ向かう分岐のポイントだと思うよ。
足跡も龍王山を目指して進んでいる。
ここが最低鞍部、通信塔へ向かう山列と三角点龍王山の山列は別々の峰なんだよ。それが鞍部で繋がっている。
ありゃ、ヌタバだよ。泥水を浴びて、泥だらけの足跡が続いている。これはイノシシの足跡かい。てっきり、人間の足跡だとばっかり思い込んでいた。
さすがに獣も人間の開いた道を利用するんだね。そりゃぁ歩きやすいだろうなぁ。すっかり騙されてしまった。
倒木が重なってどうにも歩けないところがある。やつらは平気で倒木の隙間を抜けて進んでいる。わたしは横に迂回して避けて進むしか方法がない。
ここからは不連続な倒木帯、さすがに獣もここを避けて、どこかへ去って行ってしまった。
ここからは足跡はない、雪に覆われてはいるが、なんとなくこれが道だろうと透けて見えている。
やっと到着した、龍王山の三角点。
井戸だから砂を吸い上げるのです。
どうも最近トイレの水の出が悪い。
パイプを外してストレーナーを掃除しました。
砂がたっぷり溜まって、これでは水が流れないわけだ。
もうえだろ。シャワートイレが撃ち出せるかどうか。
シャワートイレ?ええ、ウォシュレットじゃないのです。INAXの製品です。
撃ち出せません。なんべん試みてもダメ。
ガッカリして諦めました。
翌朝、トイレで快便、ダメ元で流してみようか。
おぅ、撃ち出した。洗い流してくれます。
ははぁ、そういうことか。
洗浄水をぬるま湯でキープしておくタンクがあるんですね。
パイプを外して水を出したから、水のストックがなかったのだ。
修理、掃除したあとは、すぐに水が出るはずもなかったのだ。
半日経過して、やっとそのことが解りました。
普通、「ぶれる」という言葉の対象は、カメラがぶれる、など、微小な揺れを指すの通常です。
政界では違うみたい。
かすかな「ぶれ」を、後ろを振り向いた、左右に視線を移した、とばかりに大騒ぎする。
最初から固い信念で微動だにしない、こんな人はいるわけないでしょう。
あるいは、「ぶれる」概念が政界では違っているのかもしれません。
政界では、「丁寧に」この言葉は違う概念で使われているようです。
世間では、親切丁寧、こんな用法で、道徳の範囲を示す言葉です。
ところが、政界では
審議を丁寧にやる、日数をかけ、議論を尽くす、どうもそれだけではない響きがあるようです。
利権を分け与える。
予算を配分する。
役職で処遇する。
徳目だけではない、具体的な何かの裏づけがあって、やっと丁寧と認められるようです。
http://www.pionet.ne.jp/~umatarou/
地元の八次連合自治会のHPです。
現在は、プロのHP作成業者に管理を委託しています。
自主運営することになりました。
今年度末、この4月からは、わたしが管理者になって、メンテします。
さて、そこで相談です。
このトップページですが
http://www.pionet.ne.jp/~umatarou/top.html
http://www.pionet.ne.jp/~umatarou/middle.html
ふたつのフレーム構造になっていると考えられます。
フレームであれば、フレームセットのインデックスがあるはずです。
ところが、省略形で、姿が出ていません。
いろんな候補をはめ込んでみましたが、ヒットしません。
index,flame,flameset
全部ダメでした。
どのように考えればええのでしょうね。
NHKのBSでインドネシアの料理番組を見ていました。
うまいとか、OKとか、そんなしるし、サインとして、握りこぶしの親指を突き上げます。
香港のホテルでテレビを見ていて、同じ仕草をします、コマーシャルでよく見るカタチです。
ダメダメの場合は親指を下に突き刺します。
日本ではどうなんだろう。
たいていの場合、人差し指と親指を合わせて○にしますよね。
若い連中は親指を突き上げるって?
そいつらは放っとこう。日本古来から○しるしが普通なんだから。
え、だめの場合?それはないね。
両腕を交差して×で示すよね。
片手で、GOOD、NON GOOD が示せるなら、そっちのほうが優れているかも。
握りこぶしで親指を突出すのと、人差し指と親指を合わせて○にするのと
それぞれの身振り手振りを突き合せたら伝わるものなんでしょうかね。
「ガール」奥田英朗 講談社
表紙は若いぴちぴちの女の子風なんだが、出てくる女はみんな30代後半だから、肩透かしだと文句言わないでね。
六篇の短編小説なんですよ。
ヒロくん:夫あり、夫より高給。課長に昇格すると社内での男の嫉妬が。
マンション:結婚するよりマンションを買おうか。マンションを買うと自由も失うのか。
ガール:しみじみと、もう若くはないな、と思い知るとき。
ワーキング・マザー:離婚して子供を育てて、働くには。それを言い訳にはしないぞ。
ひと回り:干支ひと回り下の新入社員が入って。
結婚していたり、未婚のまま今に至っていたり、それぞれがもう若くはないなと噛み締めるお話しなんですよ。
どのヒロインをみても、めそめそせずに、キッと頭を上げて突き進んでいるから頼もしい。
有川浩の小説で、同年代の女性で胸のすくような主人公が出てくるが、それと同じ匂いです。
一番気に入った場面、最初の短編小説、ヒロくん。
課長に抜擢された、部下に三歳年上の男がいて、反抗してくる。
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聖子の頭の中で、何かがプチンと切れた。「ねえ、今井さん」静かに言った。「ゲームしようか。コイン・トスのゲーム」ポケットから百円玉を取り出した。
今井が顔を向ける。何事かといった表情だ。
「これを放り投げてね。表か裏を当てるの。それでね、負けた方が会社を辞めるの。行くよ」
聖子がコインを宙に放る。床に落ちたところをすかさずパンプスで踏んだ。
「先に言っていいよ。どっち?表?裏?」
「何言ってんだよーーーー」今井が眉を寄せる。
「早く決めてよ。表?裏?」
「なんの冗談だよ」
「冗談じゃなく本気。負けた方が明日辞表を提出するの」
「どうしておれが辞めなきゃなんねえんだよ」
「だったら勝てばいいのよ。そうすればわたしが辞めるし、あなたにとっていいこと尽くめでしょ?」
「ふざけるなよ」今井が声を発する。でも尻すぼみだった。
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「レイジ」誉田哲也 文芸春秋
さわやか誉田哲也と血まみれ誉田哲也と二種類あるんですよ。
どっちだろうと、恐る恐る読み始めました。表紙が血まみれを予想させるんですよ。
始まりは、中学校で友達がバンドを組んで文化祭で演奏するお話し。
あぁ、よかった、どうやらさわやか誉田哲也の路線で書いてあるみたい。
バンドの芯になるのはワタルとレイジ、友哉とキンちゃんもメンバーなのは覚えておいてね。
大学在学中、ワタルはバンドのメンバーにスカウトされる。ヘビメタ路線のバンドだった。
レイジは、一人多重録音で曲を作ってテープに録音していた。
友哉に誘われて、キンちゃんも呼んで、三人でバンドを組んだ。バンドの名前はRAGE。
ワタルのバンドもつぶれた。レイジのバンドもつぶれてしまった。
このあと、ハッピーエンドになるんですよ。
どういう展開でハッピーエンドになるかは語らない。そこは自分で読んでくれなきゃ。
ところどころ、血まみれ誉田哲也の片鱗が現れるので、どきっとするが、基調はさわやか誉田哲也です。
「天魔ゆく空」真保祐一 講談社
初期の小役人シリーズからホワイトアウト、再発見したのが外交官黒田康作。
時代小説なので、あれぇと驚きましたよ。えらく守備範囲の広い作家だね。
室町幕府の足利将軍、その下に管領がいて守護がいる。
将軍の血筋の足利家がひ弱いのですよ。江戸幕府の徳川家を思うと、ずいぶん違う。
日野富子と足利義政の時代、そして、その次の将軍の時代でのお話しです。
管領家にしても、神輿の上に載っている状態で、担ぎ手の気分で取り換えられてしまう状態なのです。
下剋上の時代で、棟梁というより、盟主というべきか。
管領細川政元が将軍を次々と取り換えること。
細川政元も家臣に暗殺されること。
裏切り御免、裏切り自由の時代なので、異様な面白さがあるお話しです。
12月の読書メーター
読んだ本の数:8冊
読んだページ数:2425ページ
ナイス数:26ナイスつるかめ助産院
ここは沖縄のとある島です。つるかめ助産院、院長の名前が鶴田亀子。主人公は、捨て子で里子にもらわれて育ち、結婚したが夫が蒸発して、この島に来たのだ。声をかけられて、つるかめ助産院に住み込み、ボランティアスタッフとして働くことになる。葛藤や衝突などないのですよ。島の暮らしがたんたんと続く。島の長老が海で死ぬことはあるが、誕生すること、死ぬこと、自然の摂理のひとつとして語っている。お話しは、だんだんと腹がせりだしていくこと、そして、出産にいたることを書いています。女なら、経産婦でも中高生の女子生徒だろうと、直に
読了日:12月31日 著者:小川 糸
密売人
密売人という題名なら、ヤクの密売人だと思うでしょ。違うのです。情報の密売、刑事それぞれが抱えている情報元、通称エスについてのお話しです。小学校の門前で子供がさらわれたこと、水源地ダムの奥で車が燃えたこと、中には焼死人がいる。それぞれ、生活安全課、機動捜査隊、別々のチームだが、情報を交換しあって解決に向かう。ダム湖畔の焼死人は、過去においてエスだった。新聞報道で、北海道各地で人が死んでる、その人間は全部エスだったことが明らかになる。なんでエスが次々と死んでいくのだ。警察内で、上司に報告しないかたち、警察の外
読了日:12月26日 著者:佐々木譲
純平、考え直せ
純平は、六明会傘下の早田組の使い走り、部屋住みの身分です。早田組の親分が、六明会での席順を上げてもらうため、対立組織の幹部のタマを取るといいだした。純平、おまえがやってくれ。はい、やります。三日のうちにタマを取るんだぞ。それまではこの金で遊んで来い。ちゃらい女の子が引っかかってきた。これからも付き合って。明後日には刑務所に入るんだ。長い付き合いはできねぇ。きゃぁ、かっこいい。携帯での掲示板に、その女の子は全部語ってスレッドを立ててしまった。そのスレッド、受けました。書き込みが殺到して、長い長いスレッドに
読了日:12月20日 著者:奥田 英朗
黄金の太刀 刀剣商ちょうじ屋光三郎
勘定奉行のせがれの田村が、刀の目利きを頼んだ白石瑞祥という刀相家にだまされて、一万両が消えてしまった。白石瑞祥とは、刀の目利き鑑定をしていて、鋼に金を混ぜて、黄金の流紋を浮かばせる刀の打ち方を得意にしている。田村に頼まれて、光三郎はしょうがなく白石瑞祥を探す旅に同行する。光三郎は、御腰物奉行の長男で、勘当されて、町人となり、刀剣商ちょうじ屋に婿入りしている。白石瑞祥は、刀の本物を訪ねるとして、五か伝の鍛冶どころを目指しているらしい。相州鎌倉、美濃関、京、大和、備前長船。お話しは、転々と訪ねていく道中記
読了日:12月17日 著者:山本 兼一
化合
殺人事件の捜査です。本庁から若い刑事がコンビを組んだのは所轄のベテランです。だらだらさぼっていて、使えないオヤジだなと軽蔑していたが、ほんのわずかの行動で勘所をつかんでいきます。聞いたところでは、捜査方針に逆らって、真犯人を引っ張ったが、方針は動かず、みすみす無実の人間が冤罪になってしまった。それを機に、斜めになっている傾向があるのだそうです。検事が介入して、捜査の指揮を執ることになりました。検事の指揮は間違っている。若い刑事も所轄のベテランも犯人は別にいる、と違う線を洗います。検事の見込みは間違いで
読了日:12月12日 著者:今野 敏
月は怒らない
べっぴんだけど、市役所勤務の冴えない女性。サラ金の整理をコンサルタントするという人売り稼業の男。三流大学の学生。知り合って、週に一回か二回、セックスだけに通うダブルの関係。交番勤務の警官で、知り合って訪問はするが、セックスはなし、お話を交わすだけの関係。育ち、というのがあるんですよ。悲惨な過去がある。それが響きあって知り合って心を許すまでに至ったわけだ。結局は、裏稼業の男性と結ばれることになる。育ちの過去が悲惨だったから。こんな概略なんですがね、読み続けるのに、極めて抵抗がある。読み終わるのに、2週間かか
読了日:12月12日 著者:垣根 涼介
霧の城
東美濃に遠山一族が治める岩村城があります。中津川市の隣で、今は恵那市となっております。信濃の木曽谷、伊那谷から武田勢が東美濃に侵食してきております。岩村城の領主が亡くなってしまいました。武田勢の寄せ手の大将は、残された奥方に婿入りを提案します。奥方は、織田信長のおば、織田家の親族です。 地付きの侍に支持されて、織田方の武将は城から退去します。もともと政略結婚が目的なんですが、一目見た時から惚れてしまったんですね。二人は、なかよく城の暮らしを満喫しました。のではない。武田信玄はこの後死んでしまうわけです。
読了日:12月03日 著者:岩井 三四二
ニコニコ時給800円
マンガ喫茶の悪魔:店主も店長も従業員もそれぞれが吹き溜まり/洋服屋のいばら姫:ブランドショップ、販売員の給料は歩合、みかけとほんとは大違いです/パチンコ屋の亡霊たち:店主も従業員も吹き溜まり、鴨にする取り巻きもある/野菜畑のピーターパン:低農薬農園、いつのまにか幻覚キノコの栽培に手を染める/ネットワークの王子様:一番理解しにくいストーリー、ネットゲームの主催者に雇われた、いや、それが、リアルなんだか幻想なんだか/中学生高校生など人生に可能性のある子は、この本を読んではいけません。
読了日:12月01日 著者:海猫沢 めろん
2011年12月の読書メーターまとめ詳細
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