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「「横審の魔女」と呼ばれて」内館牧子 朝日新聞出版
横綱審議委員会の任期は十年です。その十年間、週刊朝日に「横審レポート」を連載していました。
当然、場所ごとに委員会は開催されるので、年間六回の不定期連載です。
知らなかった、横審の委員の報酬は出ないのだそうです。本場所で見るのは自費自前なんです。随分と持ち出しの仕事だなぁ。
2001年横審委員に就任、2003年貴乃花引退、朝青龍横綱昇進、武蔵丸が引退して朝青龍ひとり横綱、2006年白鳳横綱昇進、2007年朝青龍モンゴルサッカー事件で二場所出場停止、2010年横審委員任期満了。
退任した翌月、朝青龍引退。
朝青龍の横綱推挙にあたり、心技体のうち、心に欠陥がある、師匠の高砂親方はちゃんと指導するようにと条件をつける、条件付きの横綱だったのだ。
事件がある度に、朝青龍に引退勧告を出すようにと議事提案したことが何度もある。
10年間で、横審の会議は、当初のぬるま湯のような会議から、活発な議論が行き交う会議に変わった。
単に、週刊誌連載の記事を集めただけなら、ただの企画ものです。
巻頭100ページで、週刊朝日の記者グループと、あれはどういう経緯だったのですか、ここで書かれている意図は、などなど、かなり解題・解説を加えてあるので、さらにさらに、面白くなっております。
神戸川の谷を隔てて、視野が広がってくると三瓶山がはじめて見えるようになる。
神戸川を渡る橋が志津見大橋、下流に志津見ダムがあって、ダムをいっぱいに湛水したとき、このへんまで水が来るらしい。
今は干上がった河原が見えるだけで、いまいち、感興が湧かない風景になっています。
神戸川流域から坂道を登って行くのだが、延々と登り坂が続く、勘弁してちょうだい、自転車から降りて押すことになってしまった。
いったん、我慢の歯止めが外れると、すぐに自転車を降りて押すのが普通のことになってしまう。日頃は我慢強かったのにねぇ。
飯南町と大田市の境界があるが、大田市の区域はほんの200メートル、300メートル、境界の端っこだけ通って、また飯南町に戻ってしまうんですよ。
三瓶山の山群のうち、女三瓶山だけを飯南町が奪ってしまった格好なんですよ。
女三瓶山の山麓の東の原まで進む、ここで反転して、三瓶山に背を向けて引き返すことにする。
男三瓶山の北の原まで行く予定だったが、帰りに要する時間を考えると、ここで引き返すのが正解だろう。
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http://sherpaland.net/bike/2012/bike-120428-sanbe/bike-120428-sanbe.html
前の前の記事で、ルビ、送り仮名で手を焼いた、と書いております。
フォントを、太字に、イタリックに、線引き文字にしようとして
たまたま、探り当てました。
ホームページビルダー16には、簡単にルビを使える手順を示してありました。
書式→文字飾り→ルビ
ここで、漢字と送り仮名を記入すれば完成するのでした。
わたしは別の方法でルビ、送り仮名の使い方を手に入れていました。
たぶん、グーグルで検索して、いろいろ試して、使える方法を入手したのだろうと思います。
その方法とHPビルダー16が示す方法は、タグも全部同じものでした。
遠回りしても、近道しても、結果オーライ、同じ解答でした。
ブログを編集するひとは大勢いるでしょうが、HTML文のHPを編集するひとは少数派です。
ブログ派の方には、なんのこと、関係ないね、かもしれませんが
HP派のひとには、共感を呼ぶ、あるいは、なるほどそういうこと、とヒントになる
そんな糸口になっていればええのですが。
ここからは地元のボランティアグループが比叡尾山城を再現させたのですよ。伐採して、草刈して、往時の地形に復活させたのですよ。
森林や竹、笹原に覆われていたのを、地形がありありと見えるようになるには大変な努力を要したと思うよ。
北の丸、主郭、二の丸、三の丸、往時の遺構が露(あら)わになっている。
実は、この城跡、これで3回目、2011年8月24日、2011年11月13日、8月のはわたしひとり、11月のは連合自治会のイベント参加です。
その時聞いたのが、「このまま下に歩くと熊野神社へつながっているよ」「よぅし、メモメモ」いつか歩こうと思っていて、今日、熊野神社への道を歩こうとしているのですよ。
8月も11月も熊野神社への道の伐採の進行具合は大差なかった。11月に見た風景は8月と同じでした。通れそうな道ではなかったのだよ。
11月から5ヶ月経過、なんと、大幅に進捗しています。
三の丸下の郭から先はヤブだったのが、一気に歩きやすい道が開かれています。樹の幹を渡して桟道のようにして道の崩れを防いである。
最後の郭だろうか、広い段なのだが、植林に覆われている。なんとなく、道は広場を斜めに突っ切っている感触がある。
その気配に従って進むと、東の谷へ誘導する作業道がある。
熊野神社の谷へ直接降りるのではなく、ひとつ東の谷へ降りようとしているのだよ。
これはどこまで進むんだろう、東の谷まで行き着くのかな、と覚悟していたら、反転して、熊野神社の谷に戻って行くように進んでいる。
ここからは、右へ左へジグザグだよ。ほぼ尾根中央の山腹の膨らみを降りて行っているように思う。
四合目と案内があって、おぅ、この道だ、間違いなかったのだ、と安心する。
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新しいページをアップしております。
「エラーが検出されましたので、修正しました」
ホームページビルダー6.5から16にバージョンアップしたら
しばしば食らうお小言です。
6.5で許していて、16では許さないことは
ルビ・振り仮名です。
<ruby>怒塚山<rt><FONT size="-1"><rp>いかづかやま</FONT></rt></ruby>
<ruby>頭崎山<rp>(<rt>かしらざきやま<rp>)</ruby>
いままでは、このタグ打ちで通用していました。
16では、お叱りが出ます。
<ruby><rb>比婆山</rb><rp>(</rp><rt>ひばやま</rt><rp>)</rp></ruby>
このカタチでないと勘弁してくれません。
お叱りの出ないカタチを引き出すのに、けっこうたいへんだったんだから。
「エラーが検出されましたので、修正しました」と言いながら、修正はしてありません。
自分でエラーを探して自分で修正しなきゃなりません。
次のバージョン17では、「エラーが検出されましたので、修正しました」と言ったなら、ちゃんと修正してくれることを望みます。
あるいは、エラーの箇所を浮かび上がらせてくれることを望みます。
お~い、もしもし、Internet Explorer、Mozilla Firefox、Google Chrome、それぞれで、どう見えるかが問題じゃないの。
いえいえ、それ以前の問題なんです。
ホームページ原稿の段階で罰点をもらっています。
過去ページを参照する度に、「エラーが検出されましたので、修正しました」
最初は無視していました。
無視するには量が多すぎて、ちょっとこれは問題だぞ。
次々と修正して、ただいま、AからKの途中まで修正が終わりました。
Kの途中からZまで、残りがまだまだたくさんあります。
2005年のあたりから、ルビ・振り仮名を始めました。それ以前のものは関係ないはずですがね。
「散り椿」葉室麟 角川書店
藩政をめぐる派閥ものです。
藩と地方都市とは似たようなものなのに、藩内の争いは清々しい結末をむかえられます。
現代の地方都市での政争は生々しくて毒々しいストーリーになってしまいます。
藩主を抑えて専横を尽くす家老がいます。派閥を形成しています。
側用人が異を唱えて家老に対抗しています。
18年前に、藩から致仕したのか放逐されたのか、浪人が帰ってきた。
若い侍の家に居候する。
若い侍が両方の派閥の間をビリヤードの球のように転々とするのがストーリーです。
最初は派閥の力で動かされていたが、段々と自分の意志で動き始める、こういうところがええのです。
18年前の父の切腹、重役の暗殺、発端はそのあたりにありました。
勧善懲悪、その筋書き通りに展開しますが、そこがええのです。
そこそこの時間になると就寝するつもりでしたが、やめられない、とまらない、最後までページを追ってしまいました。
夜更かしに引き込む力を持っています。
「無双の花」葉室麟 文芸春秋
九州在住の作家だから書けた題材、筑後柳川藩の立花宗茂の一代記です。
九州の大名では、島津はよく題材に登るが、他の大名は小説の主人公になることが少ない。
黒田家、加藤家は九州生まれではないから別としますね。
関ヶ原の戦で、西軍に加わった。見出してくれた豊臣秀吉に恩義があったからです。
負けたために所領没収、浪人暮らしになります。
陪臣は望まない、大名を望んで、江戸で徳川家康からの呼び出しを待ちます。
ここからは上昇機運に乗って世に出るのだが、不遇の時代にも立花の道を貫いた。
立花の道とは、利を考えず義を貫く、几帳面な生き方なんです。
豊臣の世に大名として立ち、所領を失って浪人暮らし、ふたたび大名となる、そんな大名が他にいたかなぁ。
東証一部の工業部門の分類では、食品、繊維・紙、化学、医薬品、石油・窯業、鉄鋼、非鉄・金属、機械、電機、輸送機器、精密・諸工業
窯業(ようぎょう)は、他とは分類の基準が違っているでしょ。
食品から精密までは、製品の区分で分類されています。
窯業(ようぎょう)は、製造工程が業界名称になっています。
ウィキペディアによると
窯業(ようぎょう)は、粘土、ケイ砂、石灰岩などから陶磁器、瓦、ガラス、セメントなど、非金属原料を高熱処理して作るものを製造する工業。
窯(かま)を使用するため、窯業(ようぎょう)と呼ばれる。
もういっぺん、食品から精密・諸工業まで分類を眺めてみてちょうだい。
窯業(ようぎょう)とは製造プロセスで、これは分類基準から外れていると納得してもらえるでしょ。
「ニッポンの「世界No.1」企業」日経産業新聞・編 日本経済新聞出版社
マイナス164度に耐えるポンプー荏原製作所
0.00001%の世界で勝つ材料ーADEKA
1億回伸縮しても折れないバネー神戸製鋼所
10万個の磁気ヘッドを製造できる基盤ー日本タングステン
ホタルの光の1万分の1の明るさを計測ー東北電子工業
ロケットの電子部品にも使われる樹脂ーダイソー
世界需要6000トン、健康食品の原料ー協和発酵バイオ
化粧品で人気の世界唯一の還元型素材ーカネカ
「薄くする技術」でスマホで稼ぐー三井金属工業
数十ナノの幅にデータを書き込む超小型部品ーTDK
電磁波から携帯内部を守る極薄フィルムータツタ電線
パネルの精細度を握る超微細回路を形成ーニコン
世界最小・最軽量の点字セルーケージーエス
最薄0.05ミリの鋼板ー日本金属
マッチの先端より小さいコンパスー旭化成
「パネルの顔」を支える高機能製品ー大日本印刷
銀塩フィルムから最先端素材を生み出すー富士フィルムHD
紫外線から肌を守る、知られざる微粒子ーテイカ
マザーマシン魚y絵画」注目の「転がる仕組み」ーTHK
二人三脚で磨かれるカーナビのキーデバイスールネサスエレクトロニクス
(ここまで20項目、さらに34項目続くが、書ききれないので省略します)
(どれもこれも、世界シェア100%だったり、トップシェアだったり、世界No.1です)
三角錐の山容が目の前に見えている。谷越しに見ているのだ。U字の形に谷の縁を渡って行けば頂上まで行けるのだな。
山腹を登るのだが、ここまで登ると笹の背丈が高くなってきた。順目逆目でいうと、逆目、笹を掻き分けて逆目の抵抗を受けながら登って行く。
トラロープが見えてきた。笹を切り払った綺麗な道が現れた。
歩きやすい。こういう道はありがたいなぁ。
頂上を越えて、下ると、野原谷からの登山道と合流した。この道は前に登ったことがあるのだよ。
標識の矢印には、今来た道は瑞穂町高原と書いてある。冠山へはこのまま真っ直ぐに進むのだよ。
ここからの角度もかなりのものだよ、さすが冠山、尖がりの山、同様に傾斜は急でも、笹がないから楽なもんだよ。
ぽんと飛び出して頂上の広場、ここが石見冠山の三角点なんだよ。
ほぼ水平の道が続いて、最高点まで誘導してくれる。渡りの道は岩の上を歩いて行くのだよ。
ここが最高点、展望台と言うべきか。
下には、西から登る登山口が見えている。国道261号線なんだよ。反対の東側に見える集落は高見の集落なんだろうねぇ。
県境の山が見えているが、春霞の季節なので秋冬の冷涼な見通しとは比べようもない。黄砂がないだけマシとしなきゃね。
さて引き返そうか。
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国土地理院の電子地図から送電線を表示させない、ことが決まりました。
電力会社から、テロ対策としての要望を受けてのことだそうです。
世間の評判は散々です。
第一に登山者からクレームがあり、ごく普通の市民からも、現に見えている送電線が地図から消える、これは不自然だ。
国土地理院は方針を変えて、送電線を表記するようにしたそうです。
たとえ電力会社から情報提供がなくても、手持ちのデータから送電線は表現する、そうです。
実は、この情報は副次情報です。
某HPのおまけ記事で知りました。
オリジナルを求めてネットサーフィン、3月28日朝日新聞夕刊にたどりつきました。
なるほど、納得。
そうだよね。テロ対策なら、送電線だけじゃない、発電所、変電所も世間から隠さなきゃならない。
踏切だって地図に載せてはいけない。
警察、消防の所在もテロメンバーには教えてはいけない。
テロの危険を配慮したら、地図そのものを世間に配布するのが間違っている。
冷静になると、どこかおかしい、ということが明らかです。
北朝鮮の、毎度毎度のコメントですが
「我が国の人工衛星への攻撃は戦争行為だ。即座に無慈悲な攻撃で懲罰する」
無慈悲な攻撃とは、北朝鮮だけしか発しない表現です。
もともと攻撃とは無慈悲なもので、慈愛あふれる攻撃などありはしません。
政府声明の用語に、無慈悲というボキャブラリーを使う感覚に、違和感・距離感を感じます。
「無慈悲」と最上級表現のつもりなのでしょうが、空威張りが透けて見えています。
それとも
逆に敵国側から「無慈悲な攻撃」と宣言されたら、恐ろしくてタジタジとなるのでしょうか。
ひょっとしたら
「無慈悲な攻撃」とは翻訳が間違いで、もっと軽い意図の「ムジヒな攻撃」なのでしょうか。
昨日の made in North Korea の人工衛星
「無慈悲な攻撃」はありませんでしたが、「無慈悲な結果」となってしまいました。
芋面の集落外れに杭があるんですよ。一級河川芋面川上流端と杭に書いてある。管理上、ここを末端と決定したが、細流はこの先から流れてきている。
舗装路があるからどんどん上流へ進んで行こう。折れ曲がりながら進んで行く。
ここが峠、普通なら自然の境界が区域の境界なのだが、行政上の境界はここではない。三若の地頭の勢力が強かったからですよ。
峠の先はYの字に分岐している。右の道は登らなきゃならない。左の道は下り坂、左の道を行こうか。
地蔵があって、屋根が差し掛けてある。柱が一本のお堂で、一本堂と名前を付けてある。
奈良県二上山麓に同じお堂がある、そこでは傘堂と名付けていた。
一挙に下る坂道だ。何度も折り返しながら下って行く。この道は、下りはええが、自転車で登るのはしんどいと思うよ。下りて押さなきゃ登れないと思うよ。
シカがいる。離れたところでこっちを観察している。
芋面の集落はたんぼや畑に背の高い柵があったな、鉄格子があったな。シカの被害に手を焼いているのだろうね。
山あいから抜け出して、美波羅川の川辺に出た。正面が掛田大橋、谷に架かる橋が掛田小橋、小橋のほうを渡って美波羅川の堤防の上を行こう。
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http://sherpaland.net/bike/2012/bike-120410-imo2/bike-120410-imo2.html
どうも最近、屋内扉を閉める時に縁に当たってコツンコツンと音がする。
扉の頭が下がってきたようだ。
蝶番を見ると、調整できるようになっていて、三つのネジと一つのネジがあって、2列になっている。
調整の方法が刻印してあるので、それに従って、ネジを右に左に回してみるが、やればやるほど程度が悪くなってしまう。
住宅メーカーに調整の仕方を聞くと、トステムのサービスを派遣するという。
四つのネジをチョイチョイチョイで、扉の頭が下がっているのは元通りになりました。
トステムとはアルミサッシだけだと思っていました。
へぇ、木製扉も営業範囲とは驚きだねぇ。
消費者の知らないところにも、どんどん営業範囲を広げているんですねぇ。
「鷹のように帆をあげて」まはら三桃 講談社
「たまごを持つように」中学の弓道部、「鉄のしぶきがはねる」工業高校の旋盤技術コンテスト、著者の作品はこれだけ読んでいますが、これもええよ。
女子中学生が鷹匠に挑戦するストーリーです。
ペットショップで売れ残った鷹に魂を奪われます。
マンション住まいですが、寺の墓地裏で鷹を飼うことを許してもらえます。
同級生の寺の息子がええキャラクターを出しています。
佐賀県武雄市に女子高校生が鷹匠をしていることを知ります。ヒロインは福岡在住です。
福岡から佐賀までちょいちょい訪ねて、いろいろ教えてもらいます。
この女子高生、実在の人物なんです。ただし、この小説のヒロインは架空のものだよ。
この鷹、雛のときはペットショップにいたので、野生に欠けてる。
野生に返して、ちゃんとした鷹に成長するように訓練する、そういうお話しです。
まはら三桃は、まはらみとと読みます。
ぽくぽく林道を歩いて、県道に合流した。そのまま歩いて今朝の駐車場所まで帰ってきたぞ。
ほんとはね、ここの三国山は無理に名付けた三国山だという説があります。
その説には続きがあって、安芸、備後、石見の接点を取り巻く山々すべてが三国山だと述べています。
10年前にはURLが存在したのです。インターネットで見たのです。残念なことに、いつのまにか、消滅してしまった。
安芸と備後は江の川で区切られています。川で区切られているのだから、そもそも山は存在しない。ふぅむ、理にかなった説明です。
熊見トンネルの下流に、安芸・備後・石見の接点があります。そこから江の川に接する山を見上げればええ。
で、江の川の両岸にそびえる山々が三国山、あれも三国山、これも三国山、三国山とはひとつに限った山じゃない。なるほど、なるほどぉ。
で、まぁ、その三国山の山々の、その中のひとつ、三角点のある三国山に登ったというわけです。
ほんとはね、江の川からちょっと離れているから不満なんですよ。もっと江の川に近い山なら満足したのにね。
ま、ええさ、これで三国山は四つ登った。
編集が終わりました。新しくアップしております。
これは最終部分
「探偵・立花 再会の街」藤田宜永 角川春樹事務所
老いた総会屋の依頼で、娘と孫を探していた。
娘と孫が誘拐されるところを助けた。
それ以来、娘と孫は姿を消した。
探す仕事は継続している。
誘拐されそうになったとき、たまたま一緒に救助したブローカーを助手に使うことにした。
条件がある、ボルネオの石炭の利権がものになりそうだ。
その背景を探ってくれ。
ふたつの事件が入り混じって進行します。
探偵ものというのは、次から次へ人が登場します。
最初は、こいつは誰、こいつは何物、と吟味しながら読んで行きますが、途中から面倒になってくる。
通りすがりの人物のように読み飛ばしていく。
それでも最後は人間関係のつじつまがあってくるもんです。
父親がアウン・サンの、スー・チーさん、なんだそうです。
ビルマ、ミャンマーには、ウ・タントという著名人がいたが、ウとはミスターという意味で、姓は存在しないのだとか。
姓(ファミリーネーム)が存在しない習慣は各地にあって
ベトナム以外のインドシナ半島、ミャンマー、マレーシア、インドネシア、イスラム諸国
ここでは基本的には姓が存在しないのだそうです。
ただし、上流階級には姓があったり、社会的に出世すると姓を名乗ったり、さらに出世すると別の姓に変えたり、どうも一定の決まりはないようです。
わかる、わかる、豊臣秀吉はどれだけ姓を変えたことか。
ベトナムやフィリピンのように、植民地統治が長くて、姓を名乗るのが普通の状態になった例もあります。
どこの国でも、イミグレーションがあって、出入国カードに記入を求められる。
given name,family name と記入欄があるが、そもそも姓が存在しない人々はどのように書くのかしら。
あ、そうか、パスポートには、そもそも姓が書いてないから、その通りに書けばええのか。
3月の読書メーター
読んだ本の数:7冊
読んだページ数:2079ページ
ナイス数:24ナイス鮫島の貌 新宿鮫短編集
サブタイトルに、新宿鮫短編集、10篇の短編が集まっています。中編と短編の違いが理解できたなぁ。場面スケッチみたいに、ほんま、短いのだね。鮫島警部が新宿署に赴任したのが最初にある。へぇぇ、最初から鮫島のスタイルは一定なんだ。驚いたのは、新葛飾署の両津勘吉が登場したこと「小説こちら葛飾区亀有公園前派出所」で小説家7人が両さんと組んだのだそうな。講談社、新潮社、文芸春秋、集英社、光文社、どこにでも出没すること、新宿鮫は光文社専属かと思い込んでいたが、そうでもないみたい。
読了日:03月30日 著者:大沢在昌
さきがけものがたり―未来を拓く研究者たちのドラマとその舞台
驚いたことに、日本の研究者は大多数が身分不安定です。期間限定で定員外で大学に残るか、会社であっても期間を限定されて成果を判定されるのが大多数です。JST(独立行政法人科学技術振興機構)は「さきがけ」で募集して将来活躍できそうな研究員を選びます。期間3年、年間1500万円の研究費でサポートします。途中で見込みが薄いと、研究費は減額されます。この本では、17人の研究者を語ります。それぞれ12ページ、短く語ります。語り手が練達のキュレーターなので、解り易い。研究者の人柄、研究のポイント、学会での反響、世界的な
読了日:03月29日 著者:
所轄魂
妻が亡くなったことで、本庁から所轄に転属を申し出た。妻が亡くなって捜査に意欲が湧かなくなったからだ。息子がキャリアとして警察庁に入った。城東署の管内で死体があがった。捜査本部の帳場が立って、息子が捜査一課の警視管理官として臨場してきた。自分も警部補として、所轄のまとめとして本部に詰めることになった。捜査一課から派遣されたのが十三係、班長の警部が悪名高い捜査官だった。自分で仕切って、手柄をさらっていくのが常だった。本庁の捜査一課とは違う所轄魂を発揮すること。新米キャリアの管理官として、割れそうな帳場をまとめ
読了日:03月24日 著者:笹本稜平
蜩ノ記
城内で刃傷沙汰を起こした檀野庄三郎は城外の村で蟄居している人物の監視を命じられる。その人物とは、戸田秋谷、藩主の側室と密通した咎で10年後に切腹を命じられているのだ。すでに7年が経過して、残り3年、逃亡しないよう見張り、逃げれば殺すよう命じられている。人物に触れてみると、側室との密通などあるようにも思えない。戸田秋谷は藩の家譜を編纂することを命じられ、檀野庄三郎はその原稿を清書することが役目なのだ。藩には、もともと、藩主の系統が輻輳していて、家老がそれを盾にして藩政を仕切っているのだ。政争もの、カテゴリー
読了日:03月23日 著者:葉室 麟
人生の使い方
妻佳織、夫洋介、定年後のことを考えなきゃならない年頃になった。佳織はカルチャーセンターでフラダンスを習っている。これがストレス発散になるのだ。楽しい。あなた、定年後の姿を想像したことある?今から趣味を見つけておかなきゃ大変なことになるよ。勧めでスポーツジムに通ってみた。いまいち、心に染まらないよなぁ。兄が脳梗塞で倒れた。退院後、自宅療養に入り、リハビリが目的で朗読のサークルに入った。これが心にヒットした。朗読のボランティアを目指すことが目標になった。数年が経過して、兄夫婦の山歩きのサポートで、弟夫婦も連れ
読了日:03月23日 著者:平 安寿子
おじさんとおばさん
恩師の息子が選挙に出るということで、集会に掻き集められた。同級生では、小学校時代の6人が顔を出した。これを機に、クラスの同窓会を開こうと連絡を取り始めた。50代、還暦も目の前なんだよ。それなのに、男と女、コナをかけてみると、家庭の不満なのか、あんがい進展する。けっして愚痴には出せないが、息子、娘がだらしない。老いた親の介護は避けて通れない。こんな話が延々と続くんだもの。読んで行くのにストレスがつのる。語り口は軽妙なんですよ。語られる内容は、重くて、毒を含んで、ページをめくるのに努力が必要だ。嫌々ながらに
読了日:03月22日 著者:平 安寿子
駆けろ、鬼日向 水野勝成
徳川秀忠の乳兄弟、水野勝成の一代記です。年表をそのまま文章化したような構成で、きわめて生煮えな小説です。どうも著者は備後福山の住人らしい。福山藩の始祖、水野勝成を書きたくてこの小説を書いたものらしい。初陣は、武田家滅亡後の甲斐の国を徳川家に取り込む時、北条家との競り合い、占領競争ですね。その戦場でのこと。秀吉と退陣した小牧長久手の合戦で、出過ぎた真似を、と父の怒りに触れて追放される。そこからは浪々の旅、中国、九州と長い浪人生活が続く。大阪冬の陣の前、水野勝成は家康の仲介で父のもとへ復帰した。
読了日:03月02日 著者:黒川 十蔵
2012年3月の読書メーターまとめ詳細
新明解国語辞典のことなんですがね、なんで新解さんなんでしょうね。
新明でもない、明解でもない、一文字目と三文字目をチョイスすることは、普通、ないでしょう。
「新解さんの謎」赤瀬川 原平(いまは文春文庫にあり)この本で一挙に話題になりました。
新解という名前で切り出したのは赤瀬川原平が最初です。
アマゾンでの辞書ベストセラーの順番なんですが
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言海 (ちくま学芸文庫)
新明解国語辞典 第七版
新漢語林 第二版
チャレンジ小学国語辞典 第五版
三省堂 全訳読解古語辞典
岩波 国語辞典 第7版 新版
広辞苑 第六版 (普通版)
明鏡国語辞典 第二版
用字用語 新表記辞典(新訂四版)
日本語チェック2000辞典
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ふぅむ、新解さんがトップというわけでもないのだ。
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