「横審の魔女」と呼ばれて
「「横審の魔女」と呼ばれて」内館牧子 朝日新聞出版
横綱審議委員会の任期は十年です。その十年間、週刊朝日に「横審レポート」を連載していました。
当然、場所ごとに委員会は開催されるので、年間六回の不定期連載です。
知らなかった、横審の委員の報酬は出ないのだそうです。本場所で見るのは自費自前なんです。随分と持ち出しの仕事だなぁ。
2001年横審委員に就任、2003年貴乃花引退、朝青龍横綱昇進、武蔵丸が引退して朝青龍ひとり横綱、2006年白鳳横綱昇進、2007年朝青龍モンゴルサッカー事件で二場所出場停止、2010年横審委員任期満了。
退任した翌月、朝青龍引退。
朝青龍の横綱推挙にあたり、心技体のうち、心に欠陥がある、師匠の高砂親方はちゃんと指導するようにと条件をつける、条件付きの横綱だったのだ。
事件がある度に、朝青龍に引退勧告を出すようにと議事提案したことが何度もある。
10年間で、横審の会議は、当初のぬるま湯のような会議から、活発な議論が行き交う会議に変わった。
単に、週刊誌連載の記事を集めただけなら、ただの企画ものです。
巻頭100ページで、週刊朝日の記者グループと、あれはどういう経緯だったのですか、ここで書かれている意図は、などなど、かなり解題・解説を加えてあるので、さらにさらに、面白くなっております。
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