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2012年4月21日 (土)

無双の花

「無双の花」葉室麟 文芸春秋
九州在住の作家だから書けた題材、筑後柳川藩の立花宗茂の一代記です。
九州の大名では、島津はよく題材に登るが、他の大名は小説の主人公になることが少ない。
黒田家、加藤家は九州生まれではないから別としますね。
関ヶ原の戦で、西軍に加わった。見出してくれた豊臣秀吉に恩義があったからです。
負けたために所領没収、浪人暮らしになります。
陪臣は望まない、大名を望んで、江戸で徳川家康からの呼び出しを待ちます。
ここからは上昇機運に乗って世に出るのだが、不遇の時代にも立花の道を貫いた。
立花の道とは、利を考えず義を貫く、几帳面な生き方なんです。
豊臣の世に大名として立ち、所領を失って浪人暮らし、ふたたび大名となる、そんな大名が他にいたかなぁ。

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