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「おそろし」宮部みゆき 角川書店
副題に、三島屋変調百物語事始
神田三島町にある三島屋で、生まれ在所の川崎宿から姪をあずかった。
その姪は、三島屋の主の言いつけで、訪問者から話しを聞くことになった。
聞いたうえで主にその話しを伝えることになる。
宮部みゆきの作品に「ばんば憑き」というのがあります。
お化けのお話しですね。道具が人格を得るというお話しで、そんなに怖いお話しではない。
「おそろし」これは恐ろしい。
人間が死んで、娑婆に未練を残しているんですよ。
うっかりすると、この世とあの世の境目を踏み越えて、引き込まれかねない危うさがある。
五話あります。最初の四話はそれぞれ独立していて、最後の五話目で、これまでの四話の登場人物がまとめて出てくる。
百物語だから、このさき、なんぼでもお話しが語られていくんでしょうね。
「日本人だからできるアジアビジネス成功術」豊永貴士 KKベストセラーズ
1時間で読めてしまう本です。
なぜならば、ページの中に太字で書かれている柱が何本もある。
その柱を読み繋いでいけば、パラパラ読みでも、おおむね読めてしまうからです。
ええところを抜書きしましょうか。
Facabookの「友達申請」が停止されちゃったんです。
Facabookは、あまりにも一定期間に友達申請を断られた場合、その申請者の友達申請を停止するようにできている。
「Amazon.co.jp:海外進出」それをキーワードで検索して、興味のある本を読んでみてね。
著者のFacabookを開いて、「いいね!」続いて「コメント」欄で読書感想を書いて友達申請してみよう。
どう、友達申請はOKになったかい?じゃ、そのウォールから何人かに友達申請してみよう。
これで、海外の住人と知り合いになれたでしょ。
「三匹のおっさん ふたたび」有川浩 文芸春秋
第一話がカライのですよ。
作者は思い入れがあって、第一話にはこれを書こうと決めていたのだそうですが
貧乏がテーマなんですよ。読むのがツラくてなかなかページが進まなかった。
有川浩の小説で、貧しさが底に流れるお話しは珍しい。
第一話をねじふせて読み終えると、次からはいつもの有川ワールドです。
一気に最終話まで読み続けました。たとえ2時、3時になろうとどこまでも読み続けるわけです。
第一話、パートに出る、第二話、万引き、第三話、父の再婚、第四話、ゴミ捨て、第五話、祭り、第六話、ニセ三匹
やっぱりなぁ、第一話は最終の手前あたりに挟んでくれたら、すらすらと読めたのじゃなかろうか。
>NIFTY-Serve25周年となる今、みなさまの声にこたえ、新サービスとして公開します。
>パソコン通信の「懐かしさ」と、現代の技術やコミュニケーション方法を取り入れた「新しさ」をニフティといっしょに体験してみませんか。
ということなんですがね。条件がありまして
>利用するにはFacebookのアカウントが必要で、すでに同サービスを利用しているFacebook上の友達から招待を受けるか、招待申請をする必要がある。
http://japan.cnet.com/news/service/35017416/?google_editors_picks=true
いまのところ、Facebookを利用する気は起きていないのですよ。
NIFTY-Serve再参加、見送りですね。
思い返すと、NIFTY-Serveにどっぷり浸かっていたのはいつのころだったでしょうかね。
本棚のどこかから手紙を発見しました。1996/03/22 IDとPassword の告知がありました。この日にNIFTY-Serveに加入しています。
1997年7月1日にわたしのホームページを始めています。
過去1年のパソコン通信のログをホームページに編集することから始めました。
それ以来、パソコン通信とインターネットが同時並行している時期が続きます。
2002年にはパソコン通信を止めています。
同時並行の間は、惰性で続けていたのかな、軸足はインターネットの方へ移していました。
NIFTY-Serveと聞くと、はるかに遠い昔のことですねぇ。
なんか、懐かしいような、恥ずかしいような。
こう書くと、niftyを退会しているような書きっぷりですが、退会しているわけじゃありませんよ。
niftyとの契約は続けています。@niftyココログで、ブログではお世話になっております。
NIFTY-Serve25周年の歴史があるうち、わたしのnifty歴は16年、その差は9年、9年遅れです。
その9年間がパソコン通信の疾風怒濤時代、インターネットの勃興時代に相当するわけです。
わたしがPCに触れたのは、Windows 3.1の時代から。
それ以前の人はDOSでのコマンドを打ち込みながら操作した人。
9年の差は、DOSを操れるか、BIOSを操れるか、ということなのです。
ここから中蒜山はそう遠くないのだよ。
中蒜山の頂上がすぐそこで、振り向けば、下蒜山の全貌が見えている。次は下蒜山に登りたいもんだね。
避難小屋があって、上蒜山への分岐があって、岬の先端に進めば中蒜山の頂上なんだよ。
谷を隔てて上蒜山が見えている。
上蒜山の三角点は頂上から北西にちょっと下がった位置にあるのだよ。上蒜山はどこかと聞かれると、どう返事すべきか、ちょっと戸惑うのだよ。
某山岳会に所属していた時期がある。その時、上蒜山から中蒜山を縦走したことがあるんだよ。
上蒜山への登山路は、中蒜山の登山路に比べてはるかに楽々だった。縦走のコースを上蒜山から始めて中蒜山へとするのは納得できることだよね。
あんまり大勢で歩いたので、コースの状況がどうだとか、そのへんの記憶があいまいなんだよ。
さて、展望だがね、上蒜山が視野を塞いでいるので、大山は見えない。
蒜山高原、蒜山盆地を隔てて、枯草の色の山が三平山、三平山の背後に毛無山けなしがせんが見えている。
頂上に送電線鉄塔のある山が朝鍋鷲ヶ山あさなべわしがせんで、その背後に重なっているのが金ヶ谷山かながやせん、三平山から鳥取県岡山県の県境の山で、毛無山けなしがせんまで連続しているのだよ。
もちろん、下蒜山、中蒜山、上蒜山の稜線は鳥取県岡山県の境界になっているのだよ。
登山口の採草地があそこに見えていて、そこから中蒜山の中央尾根が真っ直ぐに立ち上がっている。最短距離で登るから辛いのは当然のことなんだよね。
さすがにメジャーな山だね。弁当を食べている間に、次から次へと登山者がやってくる。
編集が終わりました。
新しいページをアップしています。
アズマヤがあって、山頂直下の肩のところに広場があって、通信塔がある。電線はここまでで終わりになっているのだよ。
この先、舗装路と地道と両方あるが、ここは地道の方を歩くことにしようよ。
行きつく先は展望台、木のデッキになっていて、展望を説明する案内板もあるが、これは頼りになるよ。
眼下に西条の市街地が広がっている。野呂山、灰ヶ峰などが見えているが、登ったことがないので、それは無視。見えていても見なかったことにしよう。
八本松の市街地の向こうに曾場ヶ城山が見えている。この山は登ったことがある、うん、あの山だ。
案内板の説明によると、広島大学の背後に小田山、ずっと左の方へ体を向けて、高速山陽道に沿っているのが白鳥山、安芸津との境界に蚊無奥山があるのだが、どの山なのか判定がつかない。
展望デッキからコブを振り仰ぐと、おぅ、そこに三角点があるのかい。
三角点から北の方向を眺めると、木々の隙間から見えている、花魁の簪のようにグサグサと通信塔が刺さっているのが板鍋山、どこから見ても特徴的に見えるのが鷹ノ巣山、カンノ木山。
さてと、山頂から東への道はどこへ向かうものなのかしら。荷物をここに置いといて探索、ははぁ、送電線鉄塔に続く道だった。
これ以上先に進むのは止めにしといて、山頂まで引き返そう。
編集が終わりました。新しいページをアップしています。
わたしはレンタルサーバーで運営しているのですがね
(VALUE-DOMAIN)
今日の午前0時から午前9時まで、サーバーの増強メンテナンスをするということなんですよ
怖い、怖い
プロバイダーのメンテなら怖くはないのです、保証が料金のうちに入っているから
レンタルサーバーの場合、料金が安すぎて、どこまで安心できるか、そこがわからないのですよ
以前にも、契約していたサーバーアドレスが壊れたことがあります
修復するのではなく、新しいサーバーアドレスが与えられてこれで運営してください、ということになりました
少人数で人手をかけずに経営するのがレンタルサーバーです
午前9時、わたしのページ、はたして開いてくれるか
ちゃんと開きました、ほっとしました
「男脳中国女脳日本」谷崎光 集英社インターナショナル
副題に「なぜ彼らは騙すのか」
第1章、男脳中国女脳日本
第2章、新卒はお断りーー中国人の就職、転職、独立
第3章、「相手は玄人」ーー日本企業が中国で成功するための秘訣
第4章、自腹で中国人300人、雇いました
第5章、「中国人ものさし」ーー彼らを時代で輪切りにしてみる
第6章、中国の本質は「遊牧」にあり
第7章、日本人男性は大陸の落ちこぼれだった!?
第8章、原発・島国・グローバル化・逃げられない日本人が生き残るには
著者は「中国てなもんや商社」「てなもんや中国人ビジネス」「北京大学てなもんや留学記」と本があるように
中国に居ついて、コンサルタントビジネスで活躍しています。
目次のタイトルがそのまま内容を示しています。
第5章、文化大革命と天安門事件が中国人を激しく傷つけています。
今90歳は革命の戦士、60歳は文革当時、紅衛兵だった、40歳は天安門事件で価値観が変わった、20歳は愛国教育で抗日教育を受けた。
第7章、男の染色体が遺伝子を残しにくい傾向がある。外国から遺伝子が入れば原日本人は駆逐されかねない傾向にある。
第8章、東日本大地震、福島原発事故で考えたこと。
地元自治会のHPですがね、外注から自主運営でいよいよ発進しました。
「やつぎ歴史地図」「やつぎ散歩道」
このふたつは外注ではなく、わたしが編集したものにリンクしていました。
このふたつも統合して、自治会HPに取り込みました。
XTMLに準拠するのと、スタイルシートの基準が別置きのライブラリーにある、これにちょっとてこずりました。
今日のアップは、昨日のアップ、一昨日のアップとは違った姿です。
何度も書き換えて、いま、安定した姿で提供できます。
「八次地区連合自治会」
http://www.pionet.ne.jp/~umatarou/index.html
前の記事で、地元自治会のHPの自主運営が始まりました、と書きました。
困ったことがあるんです。
わたしのPCは新しいページを開いてくれません。
お気に入りで引いても、検索で引いても開いてくれません。
正しいURLを打ち込んで、やっと応じてくれます。
自治会の事務局で開いてみると、問題なく開きます。
PCの環境によっては、開くPC、開かないPC、あるんですねぇ。
今までの表示は
http://www.pionet.ne.jp/~umatarou/
これは簡略表示で、正式に表示すると
http://www.pionet.ne.jp/~umatarou/index.htm
今度のURLは
http://www.pionet.ne.jp/~umatarou/index.html
拡張子がちょっと違う姿で引継ぎを受けました。
各社の検索ロボットが資料収集してくれるのでしょうが
古いURLに新しいURLを上書きして、提示してくれるまで何日かかるでしょうかね。
検索ロボット任せなので、ただただ待つしかないのでしょうね。
HPのメンテナンスはプロの業者に外注していましたが
自主運営することを申し出て、ほぼ一年かかって引き渡しが終了しました。
条件があって
今のHPは、6年前に書いたソースのままで、古い要素と新しい要素が混在していて、プロとしてはみっともない。
恥ずかしくない姿で引き渡したい。
ということで、ちゃんとリニューアル編集料金を支払うことになりました。
けっこうな金額でしたが、これからは我が自治会への売上がなくなるのですから、事情はわからなくもない。
で、新しいソースですが
XHTML に準拠しています。ちょっとソースを眺めただけでは、どこで効かせているのか見えていない。
別にスタイルシートのファイルがあって、遠隔で規定しているようだが、たぶんそうなんでしょうね。
効果が透けて見えるようではすぐにコピーされてしまう。
プロの沽券にかかわることでしょうね。
自主運営すると申し出たら、プロ、燃えました。意気込みを示しました。
コスプレがあるのはご承知ですよね、衣装や扮装で変身することです。
方言コスプレというのがあるのだそうです。
生まれ育ちの方言で話すこととか
おばあちゃんの方言をまねて話したり
縁もゆかりもなくても、こんなイントネーション訛りなのだと、世間受けする話し方をしたり
このように、いつもとは別の話し方をするのが方言コスプレというのだそうです。
このようなことをすることを、コスる、と言うのだそうです。
へぇぇ、コスプレ→方言コスプレ→コスる
発展形がばりばり出てきて面白かったです。
どこから引っ張ってきたの?
今日のNHK、ラジオ、朝の番組「すっぴん」すっぴんインタビュー
インタビュー相手は、田中ゆかり日本大学教授
今どきの言葉のコレクションが豊かで、えらい面白かった。
カーラジオで聞いていましたが、用事を蹴飛ばして、そのまま聞いていたかったです。
店頭で無人販売のガチャガチャ、ガチャポンなどが
コンピューターで販売したら、携帯で販売したら
コンプガチャと言う名前になるようです。
コンプリートガチャガチャの省略なんだそうです。
ええとか悪いとか、そんなことを問題にしているのじゃないのです。
なんでだろ、略称が5文字だ。
6文字じゃないよ、発音で数えるから5音=5文字なんですよ。
コンサルタントを省略すると、コンサル
ドリームカムトルーの省略が、ドリカム
キムタクと言えば、元の正しい名前は何だったかな。
四文字が通常なんですよ。
コンガチャではない、コンプガチャなのだ。
どうして、この場合に限っては5文字なんでしょうね。
既にコンガチャと呼ばれている何かがあったのでしょうかね。
たとえ先発の何かがあったとしても、後発のほうに勢いがあったら、先発を駆逐してしまうのにね。
パラパラと雨が降ってきたような気がするな。気がするどころじゃない、本気のにわか雨だよ。
自転車道には数百メートルおきに休憩のアズマヤが設置してある。そこへ逃げ込もう。
山おろしの風で、一本足のアズマヤは壁がない。なるべく風下にいて、一本足を遮蔽物にして雨を避ける。
雷は鳴るし、つむじ風・竜巻にあったらどうしよう。もともと、西日本の天気は不安定という天気予報だった。軽く受け流して出たのが失敗だったな。
空の雲が切れ始めているからもう少しで雨も止むだろう。小雨になって、うん、これならもう大丈夫だろう。
雨は止んだが大丈夫じゃないよ。
自転車に泥除け跳ね避けがないのですよ。
道の雨水をタイヤが跳ね上げる。靴はびしょびしょになるし、サドルからパンツまで下半身がびっしょり濡れてしまう。
そういえば、雨の日にスポーツ自転車を使うことは始めてだなぁ。こんな酷い目に遭うとは思わなかったぞ。
これ以上続行するのは止めておこう。さらに半周自転車道は続いているが、ここらでショートカットしよう。真ん中の国道を引き返すことにしよう。
国道筋に出ると、雨なんか降ってはいないのだよ。蒜山山麓一帯だけが雨に遭ったみたい。
やっと帰ってきました。面白いコースだから、雨の降らない日にもう一回来ることにしよう。
編集が終わりました。
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http://sherpaland.net/bike/2012/bike-120509-hiruzen/bike-120509-hiruzen.html
「先生、子リスたちがイタチを攻撃しています!」小林朋道 築地書館
サブタイトルが、「鳥取環境大学」の森の人間動物行動学
○イタチを撃退するシマリスの子どもたち!
○張りぼての威厳をかけたヤモリとの真夜中の決闘
○アカハライモリの子どもを探しつづけた深夜の1ヶ月
○ミニ地球を破壊する巨大(?)カヤネズミ
○この下には何か物凄いエネルギーをもった生命体がいる!
○ヒヨドリは飛んでいった
どくとるマンボウ昆虫記などの文体と観察対象の継承者ですねぇ。
これは、本人が自称するのではなく、わたしが認定したものです。
いやいや、築地書館の編集者のほうが鑑定眼があるのか、よくぞその才能を見つけたものです。
題名の「先生、子リスたちがイタチを攻撃しています!」その意味はこうです。
親が餌さがしで巣を空けるとき、子リスたちは体を鳴らして音を出す、一匹が始めると大勢で共鳴音が響き始める。
何に対して警告音を出しているのか。
リスの天敵はイタチです。イタチに対して警戒音を発しているのだ。
先生、実験を始めました。イタチと近縁のフェレット、こいつを巣穴に放した。
警戒音を聞くと、フェレットは逃げ出して、二度とその巣穴に近づくことはなかった。
子リスの立てるカタカタ音、ガラガラ蛇の出す音とよく似ているそうです。
日本にはガラガラ蛇はいないけど、いなくても効果は絶大でした。
稜線に登ると、なんとまぁ、植林の苗を保護するために黒い網が張り巡らされている。
網の向こうは歩きやすいが、網のこっち側には道などありはしない。
獣の踏み跡を拾って網に並行に歩いてみたが、これはダメだ、労多くしてちっともはかどらない。
止めた。引き返そう。この道を進むのは無理がある。
どんどん降りて、道の終点、広場まで降りた。
カンノ木山から降りた時、植林の中を歩いたのだ。この道が植林に一番接近するところで谷を渡渉して植林に入ればええのだ。
ここか、ここか、と目で探しながら、ここなら行けるかも、なんとなく渡りの道になっているように見える。
ちょっと問題あり、イバラがあるのですよ。サルトリイバラ、ノバラ、名前も知らない棘々の葉っぱ、谷を渡渉するこの部分だけだと思うよ。
ここを渡れば、植林の中にはイバラはないと予想できる。
結局止めました。
なんとなく挫けてしまったのだね。頂上直下には這って登るほどの急な傾斜があるのを知っているもの。
いっぺんモチベーションがしぼんでしまったものに空気を入れようとしても、なかなか入るもんじゃないよ。
このまま降りて行こう。
舗装路のところまで到着、振り返って、この道は結局使えないな。
カンノ木山に登るなら、植林の真ん中の作業道を進むのが一番ええみたいだね。稜線の峠のところに到着するものね。登るにしても、下るにしても、自然な流れで、ここに作業道があるはずだと考えて、その道を歩いて行けばそれでええ。
今日の収穫は、この道はいかにも使えそうに見えるが、実は使えない、ということが確認できたこと。
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「シアター!2」有川浩 メディアワークス文庫
前篇の「シアター!」から続きます。小劇団シアターフラッグ
そこでは、赤字が溜まって、おにいちゃん、3百万貸して。わかった、貸してやる2年で返せ、返せなかったら劇団は解散しろ。
2巻の最後には、残高、\1,326,300 残り2回の公演で見込みがあるような、ほど遠いような。
そんな状態で、次の3巻に続きます。
1回数日の公演で、観客動員数が千人までなら、小劇団。
千人を越え3千人を越えるまでが、小劇団にとって経済的に苦しいところ。
3千人以上の動員数を得ると、小劇団から中堅劇団に昇格する。出演者にギャラも支払えるところまで出世している。
利益が出るようになって借金が返済できるようになったのだ。
そりゃぁ、いろいろありましたよ。
劇団のウェブサイトの掲示板に荒らしが出た。
荒らしたやつは、反乱を起こして出て行った元劇団員だった、そんなことがあったり。
劇場の支配人から偉そうな説教をされて、我慢できずにタンカを切ってしまったり、そんなこともあった。
有川浩、劇団に、劇団員に深い愛情を注ぎこんでいます。
NHKのナレーションで、<きわめつき>と言っています
あれ、<きわみつけ>とわたしは覚えこんでいた
そもそもは、極め付き、すなわち、鑑定書付き、ということで、<きわめつき>が正しいのだそうです
NHKのアナウンス用例事典に代表例として載っているそうです
ちょっと待て待て、他に紛らわしい例を探してみよう
(きわめつきの列)いたみ しのび まなび こげつき ほねつぎ うたよみ やすみ あじわい めまい せのび
(きわめつけの列)きめつけ あぶらあげ ひきわけ よにげ なげ さげ たすけ こぼれ ながれ なづけ
せのびの列は、え行に変化させると命令形になってしまう、え行では別のかたちだ
こうなります、 いため しのべ まなべ こげつけ ほねつげ (以下省略)
きめつけの列は、語幹+る、ここから、<る>が脱落したかたち、い行には変化できない
こうなります、 きめつき あぶらあぎ ひきわき よにぎ なぎ (以下省略)
きわめつき きわめつけ、このように、どっちつかずの曖昧な用例は珍しいのですよ
きわめつき きわめつけ、活用語尾い行とえ行を取り換えても通用するから、間違えても不思議はないのです
まちがい まちがえ
これについて、前に語っていたことを思い出しました
「自衛官のせがれとして、有事に備えて厳しい訓練に明け暮れる父親や隊員の背中を眺めてきた」
野田首相のアメリカの晩餐会でのスピーチです。
わたしの語彙にはせがれはないなぁ。むすこと言います。
東日本では、せがれがまだ廃れていない
西日本では息子が一般的、せがれと言うことはない
こんな分布だと思っていました。
せがれか、むすこか、で検索すると、なんと
<せがれはむすこの謙譲語>だという説がありました。
へぇぇ、わたしの成育史には、せがれはありませんでした。
成長して、本や落語で知った言葉でした。
あなた、自分のむすこを他人に引合すとき、むすこといいますか、せがれと言いますか。
むすこと言います、せがれとは言いません、のひと
半数以上だと思いますが、どんなもんでしょう。
4月の読書メーター
読んだ本の数:11冊
読んだページ数:3379ページ
ナイス数:19ナイス「横審の魔女」と呼ばれて
横綱審議委員会の任期は十年です。その十年間、週刊朝日に「横審レポート」を連載していました。当然、場所ごとに委員会は開催されるので、年間六回の不定期連載です。知らなかった、横審の委員の報酬は出ないのだそうです。本場所で見るのは自費自前なんです。随分と持ち出しの仕事だなぁ。単に、週刊誌連載の記事を集めただけなら、ただの企画ものです。巻頭100ページで、週刊朝日の記者と、あれはどういう経緯だったのですか、ここで書かれている意図は、などなど、かなり解題・解説を加えてあるので、さらにさらに、面白くなっております。
読了日:04月29日 著者:内館 牧子
散り椿
藩政をめぐる派閥ものです。藩主を抑えて専横を尽くす家老がいます。派閥を形成しています。側用人が異を唱えて家老に対抗しています。18年前に、藩から致仕したのか放逐されたのか、浪人が帰ってきた。若い侍の家に居候する。若い侍が両方の派閥の間をビリヤードの球のように転々とするのがストーリーです。最初は派閥の力で動かされていたが、段々と自分の意志で動き始める、こういうところがええのです。18年前の父の切腹、重役の暗殺、発端はそのあたりにありました。勧善懲悪、その筋書き通りに展開しますが、そこがええのです。
読了日:04月22日 著者:葉室 麟
無双の花
九州在住の作家だから書けた題材、筑後柳川藩の立花宗茂の一代記です。九州の大名では、島津はよく題材に登るが、他の大名は小説の主人公になることが少ない。黒田家、加藤家は九州生まれではないから別としますね。関ヶ原の戦で、西軍に加わった。見出してくれた豊臣秀吉に恩義があったからです。負けたために所領没収、浪人暮らしになります。陪臣は望まない、大名を望んで、江戸で徳川家康からの呼び出しを待ちます。ここからは上昇機運に乗って世に出るのだが、不遇の時代にも立花の道を貫いた。利を考えず義を貫く、几帳面な生き方なんです。
読了日:04月21日 著者:葉室 麟
ニッポンの「世界No.1」企業―技術と先読み力でぶっちぎれ
マイナス164度に耐えるポンプー荏原製作所・.00001%の世界で勝つ材料ーADEKA・1億回伸縮しても折れないバネー神戸製鋼所・10万個の磁気ヘッドを製造できる基盤ー日本タングステン・ホタルの光の1万分の1の明るさを計測ー東北電子工業・ロケットの電子部品にも使われる樹脂ーダイソー・世界需要6000トン、健康食品の原料ー協和発酵バイオ・化粧品で人気の世界唯一の還元型素材ーカネカ・「薄くする技術」でスマホで稼ぐー三井金属工業(ここまで9項目、さらに45項目続くが、書ききれないので省略します)
読了日:04月20日 著者:若桜木 虔
決起! コロヨシ!!2
前作「コロヨシ」の2作目です。高校掃除部、長物を駆使して塵芥を扱うスポーツです。全国大会で一位を争うこともあり、旧国技と対抗して新国技として掃除を認めさせる対抗戦もあります。ストーリーを要約することはしません。ゲームのノベライズだと思ってください。剣豪小説の変形でもあり、野球・サッカーの観戦記のようなものなのです。いやぁ、よくぞこんな奇妙な掃除ワールドを考え抜いたもんだ。作者は、小説を離れて、ゲームの世界に入った方が、報酬ははるかに多いだろうと思いますよ。
読了日:04月19日 著者:三崎 亜記
神君家康の密書
「蛍大名の変身」「冥土の茶席 井戸茶碗「柴田」由来記」「神君家康の密書」収められているのは中編が三話。「蛍大名の変身」京極高次が意地を貫いたお話し。姉が秀吉の側室に入り、その引きで大名に取り立てられているという噂がある。関ヶ原の戦の前に、徳川家康に味方して徳川方の勝利に貢献した、というお話し。「冥土の茶席 井戸茶碗「柴田」由来記」胸打つエピソードが、いまいち。「神君家康の密書」福島正則が関ヶ原の前に、徳川家康に味方するのに条件を付けた。豊臣秀頼の命は守ること。起請文を書く約束をして、文書化するのがなかなか
読了日:04月15日 著者:加藤 廣
完盗オンサイト
アメリカ・ヨーロッパで名前を響かせた若者、男と女だが、かってはパートナーを組んでいたこともある。それぞれ、別の理由で日本へ帰ってきた。ちょっとストーリーを省略しますね。それぞれ雇われた。雇い主の目的は、皇居の盆栽を盗むこと。徳川家光のころの盆栽で、名前が三代将軍。クライミングの世界では、一目見ただけで登ってしまうのをオンサイトと言います。泥棒も同じ、とりわけ皇居のものを盗もうというのだから、失敗すれば次はない、一回こっきりオンサイトですよね。扉に作家の写真がある。このひとクライミングの経験があるのかしら。
読了日:04月12日 著者:玖村 まゆみ
されど時は過ぎ行く
富豪だが、かっては帝国海軍の軍医だった。戦友の息子が、つけねらわれて殺されそうになっている。部下に命じて、その息子を守ることにする。さて、このお話し、うんと遠くで語っているようで、まるで迫ってこないんですよ。ダシール・ハメット、レイモンド・チャンドラーなどのハードボイルド仕立てで、実に客観描写なんですよ。むちゃくちゃ遠い、体温が伝わってこない。きわめて読み易いが、巻頭の登場人物表と照合しないと、これは誰の台詞?どんな役割のひと?読み終わったあと、満足感、達成感は湧いてきません。
読了日:04月08日 著者:北方 謙三
鷹のように帆をあげて
女子中学生が鷹匠に挑戦するストーリーです。ペットショップで売れ残った鷹に魅了されます。マンション住まいですが、寺の墓地裏で鷹を飼うことを許してもらえます。同級生の寺の息子がええキャラクターを出しています。佐賀県武雄市に女子高校生が鷹匠をしていることを知ります。ヒロインは福岡在住です。ちょいちょい訪ねて、いろいろ教えてもらいます。この女子高生、実在の人物なんです。この小説のヒロインは架空のものだよ。この鷹、雛のときはペットショップにいたので、野生が乏しい。野生に返して、ちゃんとした鷹に成長するように訓練する
読了日:04月06日 著者:まはら 三桃
平蔵の首
火盗改め長谷川平蔵のお話しなんですがね、池波正太郎が語り、中村吉右衛門がテレビで映像化しているので、独自のものを積み上げるのは難しいですねぇ。読みながら、姿かたちは中村吉右衛門そのままで、新しいイメージの長谷川平蔵が浮かんでくる、のではないですねぇ。盗人に押し込まれて、その家の娘が殺された。許婚の六三郎は盗人に身を落としてかたきをねらう。かたきは野火止の矢左衛門、その手下の如夜叉の忠五郎、忠五郎のおんなおりく、忠五郎、おりくと順番に殺されていく。残るは野火止の矢左衛門、そのかたき討ちに長谷川平蔵がからんで
読了日:04月05日 著者:逢坂 剛
再会の街―探偵・竹花
老いた総会屋の依頼で、娘と孫を探していた。娘と孫が誘拐されるところを助けた。それ以来、娘と孫は姿を消した。探す仕事は継続している。誘拐されそうになったとき、たまたま一緒に救助したブローカーを助手に使うことにした。条件がある、ボルネオの石炭の利権がものになりそうだ。その背景を探ってくれ。ふたつの事件が入り混じって進行します。探偵ものというのは、次から次へ人が登場します。こいつは誰、こいつは何物、と吟味しながら読んで行きますが、途中から面倒になってくる。通りすがりの人物のように読み飛ばしていく。それでも最後は
読了日:04月03日 著者:藤田 宜永
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