おそろし
「おそろし」宮部みゆき 角川書店
副題に、三島屋変調百物語事始
神田三島町にある三島屋で、生まれ在所の川崎宿から姪をあずかった。
その姪は、三島屋の主の言いつけで、訪問者から話しを聞くことになった。
聞いたうえで主にその話しを伝えることになる。
宮部みゆきの作品に「ばんば憑き」というのがあります。
お化けのお話しですね。道具が人格を得るというお話しで、そんなに怖いお話しではない。
「おそろし」これは恐ろしい。
人間が死んで、娑婆に未練を残しているんですよ。
うっかりすると、この世とあの世の境目を踏み越えて、引き込まれかねない危うさがある。
五話あります。最初の四話はそれぞれ独立していて、最後の五話目で、これまでの四話の登場人物がまとめて出てくる。
百物語だから、このさき、なんぼでもお話しが語られていくんでしょうね。
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