人生教習所
「人生教習所」垣根涼介 中央公論新社
人間再生セミナー、第三回小笠原塾開校、この広告に惹かれて集まったのは、ひきこもりの東大生、元やくざ、デブ女で人見知りの激しいフリーライター、社交的な定年退職者、これらの人物が主人公だ。
小笠原島父島で講義があり、中間試験に合格したものだけが母島での講義に進める。
成績の良かったものには、就職の斡旋が行われます。それを目的に受講生はがんばる。
普通なら隣り合うこともない人と無理にでも隣り合うのが泊まり込みセミナーというものだ。
だんだんと心が通い合い、自分に欠けているものを補うことを始めるようになる。
父島での講義は、人生で重要な項目、「確率」「目的と手段」「認知」などの講義、試験。
母島での講義は、小笠原島の歴史、戦前、戦後アメリカ千両時代、日本への返還後、それぞれの島民の体験談。
1968年(昭和43年)に小笠原返還、当時の首相は佐藤栄作、東京都知事は美濃部亮吉、時代がわかるでしょ。
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