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2012年7月14日 (土)

猫背の虎 動乱始末

「猫背の虎 動乱始末」真保裕一 集英社
大男の大田虎之助、安政の大地震で、当番方から市中見廻役に昇進した。異例である。
父親の手下だった咬みつき犬の松五郎と若い新八とが手下についた。
家に帰れば、母と出戻りの姉二人が根ほり歯ほり今日の一日をこまごまと聞きただす。
奉行所での報告を家庭でも繰り返しているようなものだ。
地震がらみの騒動で打ちこわしが発生しそうだ。
武家屋敷の門を次々と叩いて町方に加勢してくれるよう依頼する。
こんなことで、武州忍藩松平上野守の家老の知己を得る。
将軍継嗣の件で、幕閣は対立していると聞く。
あかんぼさらい
幕閣批判の読売
吉原から逃げてきた女郎
お救い米が帳面より多い
死体が盗まれた
ひとつひとつの事件は小さいが、大田虎之助、ちゃんと目を光らせて解決した。
毎晩聞き出していく母の推理もどんぴしゃり、安楽椅子探偵もそこのけ、母の指摘が大きいのです。

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