オーディンの鴉
「オーディンの鴉」福田和代 朝日新聞出版
東京地検、特捜部に所属している主任検事柏木は特捜直告一班を指揮している。班員は湯浅(主人公)仙道、安見。
家宅捜索の直前に被疑者の国会議員は自殺した。
ネットに中傷の動画があふれていた。
ネットの内容を分析してみると、携帯の通話記録、クレジットカードの使用歴、スイカ・パスポの使用歴、メール、インターネットの閲覧履歴、ネットショッピングの登録・使用、防犯カメラ画像、などなど。
仲介者に右翼の大物・瓶子剛三が浮かび上がってきた。
瓶子の関係している会社にデータセンター、バックアップセンターがあることがわかった。
湯浅と安見にそれぞれの写真が送られてきた。防犯カメラの画像だ。
さらに、湯浅の自宅に娘の写真が送られてきた。
心当たりがあると出て行った安見は殺されてしまった。
さて、このあとは?
ネタバラシになるので言っちゃいけないけど、胸躍るクライマックスが繰り広げられます。
ネット社会、情報社会とは何か、ちょっと考えさせられますね。
手紙の差出人がオーディンの鴉、オーディンの鴉とは、北欧の神話で、オーディンという神が両肩に止まらせた二羽の鴉を使って世界中の情報を拾ってくる、その神話が由来です。
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