9月に読んだ本
2012年9月の読書メーター
読んだ本の数:8冊
読んだページ数:2417ページ
ナイス数:61ナイス韓国男子の8割はママボーイ!の感想
著者は芸能タレントで、30代半ばで結婚しました。韓国のビジネスマンと。子供もひとりあり。以来、著者にも仕事もあるので、韓国と日本を行ったり来たりしているようです。反韓の立場で書いているのではなく、むしろ韓流の立場で書いているわけです。日常生活、家族のありようを書いているのですが、近寄った気持ちで読めない。気持ちが離れて、ページをつまみ食い状態で読んでおります。
読了日:9月29日 著者:小栗香織
青銭大名の感想
時代は戦国時代、織田信長の父の織田信秀、徳川家康の祖父の松平次郎三郎清康、彼らがサブの主人公。主人公の五郎左衛門はことの成り行きで、伊勢から尾張に向かうことになった。意外坊と知り合い、織田家に居付けられるようになった。最初は、武芸者として取り入っていたが、坊主に変えられてしまった。意外坊の弟子、意足、善無阿、お伽衆として仕えることになった。この先のストーリーは、織田信秀が尾張を制覇していくこと、その要所要所で意足坊が腕を発揮することです。題名の青銭大名、織田信秀は武者を扱うのに、銭の使い方が達者だった。
読了日:9月26日 著者:東郷 隆
日本人はなぜ中国人、韓国人とこれほどまで違うのかの感想
書かれている内容は、よく知られたことがらばかりで、驚くような新事実はありません。ただねぇ、読み続けるのがツラい、嫌になります。唯一、心平穏に読めるのは、「第4章 中国も韓国も日本なしには生きられない」ここでは中国・韓国の主張を覆す内容が書かれているからです。筆者は、台湾の生まれで、台湾育ち、早稲田大学に留学して日本に触れました。日本人以上に中国人の国民性を抉り、韓国人に対して遠慮するところがありません。日本に帰化しているからその傾向が強いのかと思いましたが、帰化しているのか、在留のままなのか、そこのところ
読了日:9月23日 著者:黄文雄
舟を編むの感想
この小説では、玄武書房で「大渡海」という辞書を編集するお話しなんです。下敷きには、富山房「大言海」が視野に入ってのことでしょうね。非常に少数精鋭で辞書を編んでいく、辞書は言葉の海を渡る舟だ、これが小説の題名の由来です。何十年もの格闘の末、やっと「大渡海」は刊行出版されました。めでたく終わってこそなんですよ、悲劇的な結末など誰も望んではいないよ。主人公の名前が、馬締光也、まじめみつや、実にマジメなキャラクターなんですよ。ええキャラクターを創造したなぁ。辞書の編集が20年も30年もかかるのはなぜか。
読了日:9月19日 著者:三浦 しをん
猫除け 古道具屋 皆塵堂の感想
前作「古道具屋 皆塵堂」では銀杏屋の息子が皆塵堂の修行に来て、銀杏屋の太一郎が主人公でした。今度の主人公は、皆塵堂の主人、伊平次、彼を芯にしてお話しが進んで行きます。お話しの始まりは、故郷を追い出された庄三郎、幽霊が見えるので、それを縁に居候を許しております。猫除け、がタイトルにある通り、猫が狂言回しに登場します。怪談話し、ええ、怪談話しです。そこそこ怖いが、ひたすら怖さを煽り立てるような仕立てではない。ゆるい人物たちがゆるく動きながらお話しを進めていきます。作家の輪渡颯介は【わたりそうすけ】と読むよう
読了日:9月12日 著者:輪渡 颯介
ルーズヴェルト・ゲームの感想
ルーズヴェルト・ゲームとはね、アメリカの大統領フランクリン・ルーズヴェルトが言った言葉、「野球は八対七の試合が一番面白い」ということ。青島製作所は存亡の危機に瀕していた。ミツワ電器から合併を申し込まれている。検討したが、技術が欲しいだけだと判断して断った。コスト削減のためにリストラは推進しなければならない。青島製作所には野球部がある。社会人野球なのだ。リストラの一環で、今季限りで野球部は廃止することになった。最後の大会、都市対抗野球、東京都代表を争う決勝戦はミツワ電器なのだ。負けている試合を、八対七、逆転
読了日:9月10日 著者:池井戸 潤
探偵法間(のりま) ごますり事件簿の感想
探偵なんですがね、名前が法間(のりま)誰もが法間をほうかんと呼ぶ、幇間なんですね。この男、太鼓持ちそこのけ、むちゃくちゃお世辞がうまい、次から次へと絶え間ない。相手にはお世辞、自分には謙遜、引き落として卑下してうんと貶める。こんな探偵では腕が悪いと思うでしょ。とんでもない、お世辞にくすぐられて、隠していたことまでしゃべってしまうから聞き込みの達人ですよね。風采が上がらないし、身なりも貧しいけれど、意外にも贅沢品には詳しいのですよ。ファッションブランド、高級時計、酒、犬の種類、7篇の短編集なんだが、毎回毎回
読了日:9月6日 著者:東 直己
空飛ぶ広報室の感想
航空自衛隊の戦闘機乗りだった空井大祐は交通事故に遭って足を骨折した。Gがかかる戦闘機には乗れなくなった。広報室に配転となった。稲葉リカが、取材記者として適性に欠けると、ニュースワイドショウのディレクターに配転になり、担当してきた。理由は違ってもそれぞれ配転になったふたりの若者が成長していくお話しです。だって戦闘機って人殺しのための機械でしょう。人殺しの機械に乗りたい人なんでしょう。思ったこと、一度もありません。俺たちが人を殺したくて戦闘機に乗っているとでも。自衛隊は専守防衛が信条なんですよ。
読了日:9月2日 著者:有川 浩
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