凸凹サバンナ
「凸凹サバンナ」玖村まゆみ 講談社
前作、「完盗オンサイト」が面白かったので、期待して読み始めました。
なんか違うな。
弁護士のお話しなんですよ。開業したばかり。ツテがあってビルの事務所を格安で借りている。
しょぼい事件しかやってこない。
だんだんと弁護士の過去が小出しに明らかになってくる。
刑務所に入っていたのだそうな。
学歴は、高卒だったかな、中卒だったかな。
事件は、離婚訴訟だったり、美少女コンテストに出るのに親の許可が出るよう説得して欲しい、小学生の依頼です。
ロシア人のキャバクラのおねーちゃんから労働条件の相談があったり。
訪問業者からカモにされている老婦人を救助したり、そんなことばっかりいろいろ。
こんなバカな事件依頼はネタフリなんですよ。
この弁護士、なんで刑務所に入っていたのか、大学を出ていないのか。
お話しの本筋はここにあります。
で、その本筋は、それは明かすわけにはいきません。
ネタバラシ、本を紹介するにもタブーがあります。
「完盗オンサイト」にあるような、とんとんと運んで行く展開はありません。
たどたどしく進んで行くので、途中、嫌になった部分もあったが、最後、ほぉほぉへぇ、という展開になります。
題名の「凸凹サバンナ」なんで題名がこういうことか、読み終えても意味がわかりません。
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