江戸へ吹く風
「江戸へ吹く風」岩井三四二 文芸春秋
安房里見家の家臣、金丸強右衛門、半農半士の身分なのだ。
百姓のかたわら、小舟を持って舟商いをしている。
豊臣の小田原攻めに参加したが、勝ったのに領地は減ってしまった。
徳川が江戸に入って、関東一円を治めることになった。
舟商いで江戸に寄せてみると繁盛に繁盛していて驚くばかりだ。
長男は城勤め、次男は舟商いに専念させることにする。
関ヶ原の御沙汰で、里見家は改易になってしまった。
江戸の近くに他家の大名がいるのを嫌ったためだ。
長男は百姓に戻ることにする。
なんだ、そんな話しか、つまらん。
いいや、強右衛門が武士として周囲を押さえるところ、船頭として海を渡って行くところ、粗筋ではない、押さえどころの数々が面白いのです。
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