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2013年2月11日 (月)

[でっちあげ]の使用範囲

中国の記者会見で、レーダー・ロックオンは日本の[でっちあげ]だと言い抜けました。
レーダー・ロックオンは横に置いといて、今日のネタは[でっちあげ]に焦点を当てます。

[でっちあげ]、江戸時代の黄表紙、草双紙にあったかしら。
明治の雑多な新聞にもなかったような気がします。二葉亭四迷も尾崎紅葉も使わなかった。
太平洋戦争末期、米軍宣伝を軍部は否定する場合でも[でっちあげ]とは言わなかった。
落語や歌舞伎にないのが証拠、戦前には[でっちあげ]など、そんな言葉はなかった。

もっぱら、中国、北朝鮮などの共産国家で使われているのだと思います。
中国語、朝鮮語で[○×△*]と言っているのでしょう。
中日辞典、朝日辞典に[○×△*]の翻訳語として[でっちあげ]があるわけです。
中日辞典、朝日辞典から学習した人がいます。
学習して、導入して、左翼用語に[でっちあげ]という日本語が生まれました。

国会での施政方針演説、株主総会での営業報告書、たいていの公的なものには[でっちあげ]の文言はありません。
[でっちあげ]は、演説・挨拶には馴染まないからです。
唯一、使えば生き生きするステージに、デモのアジ演説があります。そこでは多用されます。

中国語、朝鮮語で[○×△*]があるのは認めましょう。
[○×△*]の翻訳語として[でっちあげ]がある、これが怪しいのかもしれません。
記者会見や新聞発表で、あられもない口語表現で伝えるものでしょうか。
歴史の記録として残るものですから、普通なら、ガラッパチな語り口はしないもんですがね。

あ、日本にもいました、ひとり、橋本徹、彼なら記者会見で容赦なく[でっちあげ]と言うでしょう。

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コメント

通常は
「でっちあげ」(和文)=「捏造」(中文)
でしょうが、より強い表現として
「まったくのでっちあげである」(和文)=「纯属炮制」(中文)
ということになるでしょうね。炮は炮烙という言葉があるように罰を受けるというような意味があるようで、捏よりもさらに恣意を表現するものと思います。
まあ、恣意に満ちているのはどちらの国か、第三者が評価できるようなシステムがないと、いつまでたっても水掛け論に持ちこまれるだけだと思います。

日本では、おおやけの場で「でっちあげ」は馴染まない。
砂をかむような違和感がある。
かの国では、記者会見の場で口にしてもごく普通のこと。
[○×△*]と言ったのでしょうが、真意はどこにあるのでしょうね。
[○×△*]=「でっちあげ」
この翻訳が間違っているのではと疑いたくもなります。

ともかくも
おおやけの場で「でっちあげ」と言うことがない、我が国民性に誇りを持ちたいと思います。

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