デフォルト
「デフォルト」相場英雄 ダイヤモンド社
ここで言うデフォルトは、PC用語の[既定の][工場出荷時の]そんな意味ではなく、経済用語の[不渡]を指します。
証券会社のエコノミストが、鋭い記事・分析を書いたため、日銀総裁、財務大臣の指図によって、退職に追い込まれます。
彼は財務大臣の私邸で自殺する。
バー関口に屯する面々が復讐を企てます。
東北の地方銀行が破綻して、都市銀行に吸収合併で救われます。
その地方銀行最後の日、円の債務、ドル・ユーロなどの主要通貨での債務は滞りなく決済されます。
ただひとつ、フィリピンのペソの決済を見逃していた。
日銀を追い込んで行く経過は胸がすきます。
著者は相場英雄、そうばのえいゆうではなく、あいばひでおと読むのだそうです。
「震える牛」で発見したんですよ。説得力あるじゃん。
「デフォルト」がデビュー作、ダイヤモンド経済小説大賞を受賞しました。
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