ホテル・コンシェルジュ
「ホテル・コンシェルジュ」門井慶喜 文芸春秋
門井慶喜とは、「おさがしの本は」で見つけた作家です。
味がある作家なので、「ホテル・コンシェルジュ」も読んでみることにしました。
職業を掘り込んでいくと、その職業ならではの深いところがあるもんですねぇ。
「おさがしの本は」では図書館のレファランス
「ホテル・コンシェルジュ」では、なんと言えばええんだろ、相談事もろもろ
[みだらな仏像]では仏像まがいについての相談
[共産主義的自由競争]では昔の全共闘崩れがバーのマスターになっていること
[女たちのビフォーアフター]化粧品販売の客の名簿の相談
[宿泊客ではないけれど]従業員のおじいちゃんの遺品の相談
[アダムス・ファミリー]無茶な相談
いやぁ、お話しに味がある。設定は極端ですよ。
相談ごとというポイントを見つけたことで、ホテル・コンシェルジュの仕事が生きてくるんですね。
門井慶喜、職業シリーズで分野を開拓してほしいもんですね。
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