閻魔の世直し 善人長屋
「閻魔の世直し 善人長屋」西條奈加 新潮社
前作、善人長屋で、西條奈加は弾けました。一皮剥けました。
同じ善人長屋です。大家も店子もみんな悪党なんですが、小悪党です。人殺し、強盗などの大悪党ではない。
手違いで長屋に入った加助は本物の善人で、善人長屋のカモフラージュになっております。
香具師の親分の辻屋が殺された。
盗賊の元締めの月天の頭も襲撃されて所在がつかめない。
巾着切りの元締めの石火の伝蔵も殺された。
瓦版には、閻魔組が成敗したのだと書かれている。
善人長屋に八丁堀の与力が近づいたり離れたりはじめる。
業界の元締めが消えて悪党の重しが取れたので、関八州、大阪から悪党が集まって悪事を働き始める。
善人長屋も閻魔組に反撃しないと巻き添えになってしまう。
長屋もので、味があります。あれよあれよで、お話しの展開について行けないところもありますが、ええんだよ、勢いで読み続けていけばええんだよ。
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