女神の嘘 金融探偵・七森恵子の事件簿
「女神の嘘 金融探偵・七森恵子の事件簿」井上尚登 光文社
高校生時代、仲良しの四人組がいたことを覚えておいてください。
アラサーになった。
七森恵子は調査員、金融関係の調査が腕っ効きなのだ。
高校時代の二人は結婚し、夫は交通事故で亡くなり、妻は刑務所から出てきたところだ。
七森恵子は某経済研究所から某ファンド、某証券会社の調査を依頼された。
潜入してみると、高校時代の女友達が中枢にいるのがわかった。
ここからは、あれやこれやの展開があるわけです。
そのスキームは、なるほど、へぇぇと唸るような金の作り方なんですよ。
お話しが面白いのはスキームの出来不出来ばかりじゃないよ。
お話しの運びに遊びがない、隙間がないのですよ。
くすりと笑うところがない。はらはらと胸が騒ぐところがない。
優秀過ぎるヒロインを作ってしまったんですよ。
もっとドジなら心許せるのにねぇ。
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