神石高原町、宿題に残した西の半分
去年の9月に神石高原町の東半分を巡ったことがあります。意外に時間がかかった。
西半分が残っているが、時間の余裕を見て取りかからなきゃならんだろうね。
神石高原町の南の部分で、出発方向と戻る方向が一致するところというと、高蓋だろうね。
どこに駐車しようか。高蓋郵便局を見つけた。今日は休日だから駐車しても迷惑にはならないだろう。大目に見てねぇ。
出発して、次の交差点を北に向かう、左折する。ゆるやかな坂を登って行く。坂の向こうはゆるやかな下り坂だ。
小畠の市街地に入って、信号のある交差点を過ぎる。この信号を左折すると神石高原町の役場があるんですよ。まだ役場には行ったことがない。
神石高原町は、三和町、油木町、神石町、豊松村が合併して神石高原町になったんですよ。なんで三和町の小畠が町役場を獲得したんだろう。
部外者のわたしから見ると、油木町が中心のように見えるが、黙りなさい、部外者がつべこべ言うことではないよねぇ。
小畠から油木へ向かうのだが、意外なほど坂道が立ちはだかる。トンネルを通らなきゃならない。短いトンネルだが、トンネルを穿つほど峠が高いのだ。
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これは、出だしの部分のコピーです。
http://sherpaland.net/bike/2013/bike-130506-jinseki_w/bike-130506-jinseki_w.html
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> 出発して、次の交差点を北に向かう、左折する。ゆるやかな坂を登って行く。
ここはけっこう急な登り坂だったでしょう。トンネルのある長者が原よりこっちの方がきつくありませんでした?この峠が小田川と芦田川の分水嶺になります。
> なんで三和町の小畠が町役場を獲得したんだろう。部外者のわたしから見ると、油木町が中心のように見えるが、黙りなさい、部外者がつべこべ言うことではないよねぇ。
もちろん大々々すったもんだがありました。三和がひらきなおって「わしはいつでも福山と合併するぞ!」とケツまくればこの合併話は破談ですものね。場所は三和で妥協しつつも、町長本人を含めて発足当時の内部組織は油木そのものでした。
> 意外なほど坂道が立ちはだかる。トンネルを通らなきゃならない。短いトンネルだが、トンネルを穿つほど峠が高いのだ。
> 無名のトンネル(写真)
あのトンネルは「長者ヶ原トンネル」と申します。大した峠ではなく今だったら迷うことなく切通しの設計にするでしょうが、昔は難所だったのでしょうね。見てのとおり最近補強工事を行ったので、県は当分壊すつもりもないようです。背の高い大型車の通れない交通の難所なんですけどねえ・・・・
> 法泉寺墓地のあたりが一番高くて、ここからはひたすら下って行く。福枡川目指して下って行く。
あの道は「県道412号牧油木線」と申しましてバス路線にもなっています。最近でこそ大半が2車線になりましたが、今でも基本的に交通の難所です。この道路の全線改良が結局合併に間に合わず神石町側から全面支持が得られなかったのが油木が首都になれなかった理由のひとつにもなっているのです。採石場(神石砕石)から墓地まで一気にトンネルで結ぼうとの計画もあったのですよ。
> 鳥居の扁額に吉備津神社
ああ、通称「草木しものみや」ですね。たぶん吉備津彦を祭っているので吉備津神社と呼んでいるのでしょう。備前一の宮「吉備津彦神社」、備中一の宮「吉備津神社」、そして備後一の宮「吉備津神社」(旧新市町)がありますが、いずれも大昔は「彦」が付いていたそうです。
> 神社の前で県道259号線の案内があるが、通行止めとある。山道はどうやら無理のようだね
この道(帝釈峡井関線)はたとえ通行止めでなくても自転車で登れるような坂ではありません。私が小学生の頃町内一周を目指して自転車で上がったことはありますが、心臓が破裂するほど急坂が続きます。
> 狭い道が右に向かっている。右への道が神石と標識にあるので、それを信じて右へ向かう
ここがねえ、誰が考えたのかほんとに紛らわしい標識なんですよ。右に向かっている細い道は旧道で、すぐ左へ折れる道が「県道草木高光線」で高光に出る道です。ちなみに高光郵便局という郵便局はありません。
> 自然の勢いで広い道を登って行く。とうていペダルを漕げる坂ではないのですよ
あの道は「農道宇賀田房戸線」と申しまして、私が若い頃施工した道でございます。峠のあたりを施工していた当時、人生初のワードプロセッサーで工事書類を作製したのを憶えています。
> 呉ヶ峠とは峠じゃない、地名なんですよ。昔々は立派な商店街だった。
この町は県道三原東城線と西城方面へ行く街道との交差点で、太古は宿場町として栄えていたようです。最近は役場の統合に続いて中学校の統合も決定し、夢も希望もない地域と化しているようです。私自身はここの中学校に来ましたが、現在うちの子は三和方面の小中学校に通っております。
> 梅ヶ峠からどんどん下って、再び福枡川沿いになってきた。今はもう溝川程度の川なんですよ。
あれは一級河川高梁川水系牧川と申しまして、一級河川としては、岩石八幡神社の前の橋が上流端となっており、そこから上流は農業用排水路(まさしく溝川)扱いになっています。
> 交通標識は狭い道へ誘導している。おいおい、そんな狭い道を行かなきゃならないの。
田頭(たんどう)こそがわが家のある地区なのです。やまあいに去年登られた龍王山の電波塔群が見えてましたでしょう。あの狭い道が今でも県道26号新市七曲西城線として生きており、バス路線として存続しております。
> なんだ、なんだ、さっきの分岐の先に新しい道が出来ていたものとみえる。交通標識を書き直しておいてちょうだいよ。
この周辺の道路の改良はほとんど私が手掛けております。三叉路から500mほど上下方面に進んだところにわが家があります。そしてこの高蓋方面に向かう新しい道こそ、私が手掛けた人生最大の仕事です。現在この区間はバス路線とともに2重に県道が存在していますが、狭い方を町道に降格させる計画は、今の所無いようです。神石高原内外の新しい路線は、私自身がゼンリン本支社に直接掛け合って住宅地図を正しい路線に書き換えていただきました。現在のカーナビ等も正しく記載されていると思います。
> ここだ、ここで曲がるのだ。
> 県道から逸れて谷道へ(写真)
農道八幡線に入ったようですね。もうしばらく県道を直進して峠を越えると、2車線同士の三叉路があるので、ここを左折するのが正しい進路でした。農道八幡線(実は福桝川の上流水路沿い)でも間違いではないのですがね。しかし分岐だらけのこのあたりの道でよく高蓋まで出られたと思います。道を聞かれたとき、口頭で道案内するのがほんとに困難な地域なのです。
投稿: 森のくま(ようこそ神石高原町へ!) | 2013年5月 8日 (水) 20時07分
ページ本文よりコメントのほうが面白いですねぇ。
実はこんなことが(ポリポリ)、へぇぇ、そうだったんですか(ニコニコ)
何度も図上演習しました。
それでも予想とは大違いの道で、予想と現実を修正しながら進みました。
「農道宇賀田房戸線」では、どこを進んでいるのかわけがわからず、ここでは完全にロストしておりました。
「農道八幡線」ここを進まないと神石高原町をはみだしてしまうので、ここは図上演習と現実とがピタリと合ったところでした。
投稿: しぇるぱ | 2013年5月 8日 (水) 23時29分
もう少し誤解があるようなので・・・
(1)農道八幡線入口はここ
http://www.mapion.co.jp/m/34.717150128043784_133.1878245640303_8/
(2)町道木津和光信線の入口はここ
http://www.mapion.co.jp/m/34.71063880095153_133.19350381559565_8/
通常、私たちが高蓋や小畠方面に行くには(2)のほうを左折し、地元では路線バス以外直進する人はまずいません。もちろんこの地点はまだ神石高原町内です。カーナビなどでは福山方面へに案内にここを直進するように案内するものが多いので、境界を越えて府中市に入ると県道ながら林道然とした暗く狭い道になるので、慌てることになるのです。県道とはいえ道路改良のための負担金は地元自治体が出します。府中市にとって何のメリットもないこの区間の改良は永遠に実現しないでしょうね。
(3)県道新市七曲西城線の無名の峠
http://www.mapion.co.jp/m/34.71342346313511_133.19051204673218_8/
Google Eathの衛星写真で見るとこの箇所はまだ工事中になっていますね。実はこの2年後に私がこの峠を完成させたのですが、そのときは県道を全面通行止めにしました。このときに(1)箇所から(2)箇所の間で農道八幡線をう回路として使用し、路線バスもそちらを通りました。
http://www.mapion.co.jp/m/34.700682437730634_133.1994840463792_7/
この道は2車線ですが「町道木津和光信線」という町道です。旧三和町には、県道の近道となっていた町道が事実上の本線となってしまった箇所がほかにもあります。
http://www.mapion.co.jp/m/34.68556507473145_133.2044087249599_7/
この道は県道三和油木線という道。名前は県道でも道路改良は町によって行われているというこれまたイレギュラーな路線。
http://www.mapion.co.jp/m/34.68248643966754_133.19835202108746_7/
階見(しなみ)という地名は府中市側にも神石高原町側にもあります。これは元々ひとつの村(階見村)だったものを旧三和町と旧上下町で分断してしまったため。今の高蓋の集落も、実は半分は階見という地域に属します。こういう経緯があって、今でも県道がいちど府中市に張り出してから高蓋に戻っているように見えるのです。
投稿: 森のくま | 2013年5月 9日 (木) 20時27分
(1)と(2)を比較すると、(2)のほうが坂道の上にあるように思います。
自転車ですので、なるべく平らなところを走りたい。
それで、(1)の分岐を選んだんだろうと思います。
(3)の箇所ですが、URLが長くて、尻が切れて正確な位置が出て来ません。
階見の説明、とてもよくわかりました。
そんな過去があったのですね。
わたしのページで轍のリンクを辿ってみてください。
左上に方向矢印と+-のアイコンがあります。
+で、どんどん図柄を大きくしてみてください。
草木で横尾建設とマークされている箇所があります。
ここは、どうしても広幅の道に誘導されてしまいます。
広幅の道と狭い道、狭い方が県道とは思いもしませんよね。
ここから先が図上演習からはみだしたところ、なんぼ調べても、現地は現地、迷うときは迷います。
投稿: しぇるぱ | 2013年5月 9日 (木) 22時20分
(3)の部分、別の方法でリンクを開きました。
最初はオボロな理解でしたが
言わんとすることは伝わりました。
投稿: しぇるぱ | 2013年5月 9日 (木) 23時26分
> 草木で横尾建設とマークされている箇所があります。
ゼンリンさんは建設会社をよくランドマークに使ってるようですが、今の不況下ではこれも当てになりません。事実、横尾建設㈱ もいちど解散して「よこお建設」になっていたりします。ランドマークされている建物が全く別名になっていたり、撤去されていたりする場合も少なくないですよね。
> ここは、どうしても広幅の道に誘導されてしまいます。広幅の道と狭い道、狭い方が県道とは思いもしませんよね。
全くおっしゃる通りで、明らかに案内標識の立て方が間違っています。もういちど議員さんを通して改善を求めましょう。高光へ抜ける狭い県道(県道草木高光線)は元は町道だったものを1970年代に県道に昇格させた経緯があります。県道になったとたん、改良が止まり、逆に周辺の農道や林道の開設が進んだので、道幅の逆転現象が起こりました。これは県内各地で起こっている現象のようです。道路建設予算のタテワリの弊害と言わざるを得ないでしょう。
投稿: 森のくま | 2013年5月10日 (金) 15時26分