インドのことはインド人に聞け!
「インドのことはインド人に聞け!」中島岳志 講談社
おおむね、インドの雑誌に出ていた記事を翻訳して、1ページ程度の解説を加える、という体裁です。
[消費社会化するインド]
[劇的に変わった結婚観と家庭像]
[インドの神さまは現代人を救えるか]
[「インド式」教育の実態]
[ボリウッドは社会の変化を映す]
[現地ルポ中島岳志が見た「インド社会の変化」]
雑誌記事の一篇に、ゲーテッド・コミュニティというのがあります。
団地、新興住宅地が塀で囲まれていると考えてください。
入口にはゲートがあって、ガードマンが警備しています。
中間層、上流層はそこに住み、ゲートの中だけでの交際に限ります。
結婚にさいして、ゲートから出ることを極端に恐れます。
ゲート外住民におちぶれるのを恐れるのです。
ボリウッド=インド映画、歌と踊りのインド映画の印象があるでしょう。
シネコンが乱立して、映画に外部資本が流れ込むようになりました。
旧来の映画作りは淘汰されるよになりました。
カースト制度でガンジガラメの社会なんですよね。
自分の属するカーストから脱出する方法もあるのです。
ヒンズー教徒を捨てて仏教徒になるのです。
その際、名前=姓も変えてしまうのがええ、姓を見ると、カーストが透けて見えるからです。
まず最初に、中島岳志の現地ルポから読み始めるのをお奨めします。
それから雑誌記事に取りかかったほうが理解が素早い。
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