「一路(上)」浅田次郎 中央公論新社
小野寺一路、[いちろ]と読む。
小野寺家は参勤道中の供頭のお役目をいただいている。
屋敷は失火して、父は焼死してしまった。
参勤交代の出発が迫っている。供頭のお役目を果たさねばならぬ。
焼け跡から古い巻物を掘り出した。
参勤交代の心得が書いてある。要は行軍だと言い切っている。
一路は、なし崩しに崩れた行列を古式に則って行うと宣言した。
ほんとは、近頃の行列を知らないのだ、巻物に従って古式で行うしか他に方法がないのだ。
養子をもらってその後に子供が生まれた。養子は臣下に直って実子が殿さまになった。
後見役としてあるが、亡き者にして殿さまに登る野望がある。



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