一路(下)
「一路(下)」浅田次郎 中央公論新社
西美濃田名部郡を本領とする蒔坂左京太夫は七千五百石の旗本なのだ。
参勤交代の行列は出発した。行軍と心得て、中仙道を諏訪まで進んだ。ここまでが上巻、これからが下巻。
子が出来ないということで養子をとった。その後、実子が生まれた。
養子は廃嫡となり、臣下に直った。
いったんは旗本の殿さまになる寸前だったのに、ひそかに暗殺にかける陰謀が企てられている。
江戸屋敷に到着するまでにどこかで仕ものにせねばならぬ。
家中ではその陰謀は知らないものがいない。お家騒動が進行中ということは心得ている。
とまぁ、そういう筋書きで道中は進んで行きます。
浅田次郎、話の運びが余裕綽々なんですよ。
言い換えれば、むちゃくちゃ面白い。
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