銀行支店長、走る
「銀行支店長、走る」江上剛 実業之日本社
この10年、銀行小説から離れていたんですよ。
悪い方はむちゃくちゃ悪くて読んでいて腹が立って読み続けられないから。
半沢直樹ブームで、久しぶりに銀行の小説を手に取ってみました。
始めて支店長に就任して、前任の支店長は退職したとか、長期の出張に行っているとか。
支店の雰囲気は極めて悪い。
最大の取引先の融資焦げ付きを解決しようとして、反対にあい、非協力を示される。
ここからは一気の勧善懲悪のお話しです。
どだい、変なお話しなんですよ。部下は逆らう。本部の検査部は邪魔をする。
なにか伏魔殿が潜んでいると思うのが当たり前でしょ。
それを、この新任の支店長、一切を表に出してしまった。
どんなふうに表に出したか。そこがこのストーリーの勘どころでしょ。
そこには触れません。
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