風のマジム
「風のマジム」原田マハ 講談社
2週間前、素晴らしい作家を発見しました。
「旅屋おかえり」の原田マハです。
伊波まじむは派遣社員だが、社内の新規事業提案に応募した。
そうそう、まじむとは沖縄言葉では真心の意味です。
沖縄でラム酒を造る。
沖縄のさとうきびで、南大東島で造る。
酒造家(杜氏)には泡盛で有名な地元の酒造家を招いた。
かなりとんとん拍子のお話しなんですよ。
とんとん拍子で何が悪い。
挫折に次ぐ挫折のお話しなど誰も読みたいことはないさ。
無事、ラム酒の出荷が始まる。
万事、めでたし、めでたし。
ところどころ足をすくわれる場面もあるんですよ。
これは絶対ハッピーエンドで終わる、そう思えるから読み続けるのですよ。
いやぁ、ええ話しだなぁ。
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「この(くぬ)弱虫が(よーばーや)。どれ(どー)、私が開けてやる(わーぐわあげてい)」
「まったくお前は(やーや)、子供の(わらばーぬ)ときから変わらないね(かわらぬーらん)。いざってときに弱気でどうする(ちゃーすが)」
「なんでもない(なんくるない)。あんたは黙っとれ(うんじゅやだまらさんけー)」
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標準語に沖縄言葉でルビが振ってあるんですよ。
バイリンガルで読んで行くのだが、怒涛の展開になると、バイリンガルで読むのはしんどい。
標準語だけで読んでいるよなぁ。
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