三途の川で落としもの
「三途の川で落としもの」西條奈加 幻冬舎
叶人は三途の川の前にいる。
まだ体は死んではいないのだ。病院のベッドで何ケ月もいるのだ。
早手違いで、三途の川のほとりにいる。
脱衣婆と懸衣翁がいる。
叶人は、聞き違いで、ダ・ツ・エヴァと県営王と覚えてしまった。
三途の川の渡し守の手伝いをすることになった。
舟が揺れて、地蔵玉が川に落ちた。落ちた球は現世のほうへ行ってしまうのだ。
渡し守ふたりと一緒に現世へ地蔵玉を探しに行くことになった。
捕物帳みたいなもんです。
それぞれの亡者が地蔵玉を川に落とす。現世でなんで死んだかを探すわけです。
「金春屋ゴメス」で物凄い妄想世界を描いたのが、西條奈加のスタートですが
これは小学生が主人公だものなぁ、無茶な妄想には限りがあるよね。
いえいえ、この世とあの世を隔てる三途の川が舞台だもの、じゅうぶんにロマンは広がっております。
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