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「とっぴんぱらりの風太郎」万城目学 文芸春秋
関ヶ原の合戦も終わって、大阪の豊臣をどのように潰すかその前夜のころです。
風太郎は伊賀忍者から離れたようなまだ支配下にあるような、曖昧な状態です。
南蛮育ちの黒弓、同じ里で育った常世、黒、蝉、味方だったり敵だったり。
おねね様も出てくる、秀吉の政所さまだよね。ふくべ様も、実はこの人秀頼なんだよね。
果心居士、因心居士も出てくる。
大阪冬の陣、夏の陣を駆け巡るお話しです。
風太郎の読みはぷうたろうと読むのだそうです。
万城目学は奇想天外なストーリーテリングの巧者ですが、忍者ものに手を出した。
忍者ものならどんな荒唐無稽が飛び出そうと、それはあり、なんでもOKなんですよ。
山頂からの道と合流した。山頂で雌滝に向かう道の道標を見ていたのだ。その道がここで合流するのか。
ここで分岐、直進すると玉峰山荘、その道へ行ってはいけない、明後日の方向へ行ってしまう。ここは左折して雌滝に向かう。
谷底に降りてくる。木橋があるのだが、土砂に埋もれて砂防ダム状態になっている。激流時にはここは渡れないね。
谷に沿って降りて、雌滝に向かう分岐、あれだけ雌滝、雌滝と声高いから、ちょっと寄ってみようか。
へ、小声でへっ、びっくりしたなぁ。雌滝の由縁が判ったぞ。これは雌滝と見立てるのは当然だ。見立てどころかズバリそのものじゃないか。
ここに雌滝があるなら、どこかに雄滝がなきゃならない。
さっき見た雄滝は、パワーは欠けるけれど、それでも雄として取り扱わなきゃならんだろうな。ま、これも苦し紛れの見立てなんだよね。
雌滝の下流には、何段にも折れ曲がった鉄製の梯子が架かっている。
現地で組み立てたのだろうか。重量物を持ち上げ組み立てるのはそんなに安くは請け負えないぞ。
鉄梯子と一緒にあるのが、子滝、孫滝、滝が小さく見えるなぁ。鉄梯子のパワーに蹂躙されてささやかに流れている。
舗装道路に出たぞ。ここから坂道の上の方に歩いて行く。そんなに歩かない。100mも歩かない、数十メートル程度で駐車場までたどりつく。
弁当は車内で食べる。滝の道ではゆっくり休める余地がなかったのだよ。
三本松まではベンチがあった。他にもあった。三本松を過ぎるとベンチなどなかった。先を急がせる雰囲気で、緊迫する道だったなぁ。
さぁ、ゆっくり食事にしよう。
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これは最終ページを抜書きしたものです。
「バックストリート」逢坂剛 毎日新聞社
現代調査研究所所長・岡坂神策というと、スペインものの長編が思い浮かびます。
始まりはフラメンコからです。
フラメンコのダンサーと知り合いになる。
ハーフで、母親はスペインとドイツの混血、ドイツの血統がキーになります。
ハインリッヒ・フォン・クライスト。
ゲーテと同時代でゲーテを越えようとした作家です。
その子孫に、ヒトラーに反乱を起こした人物がある。ヒトラーに協力した人物もいる。
背景だけ語って、物語の展開は語らないことにします。
百舌シリーズは集英社、御茶ノ水警察署シリーズも集英社、禿鷹シリーズは文芸春秋、世間師シリーズは新潮社
おおむね出版社は決まっているのが通常です。
なのに、岡坂神策シリーズは出版社がまちまち、編集者と共同作業とはなっていません。
逢坂剛の本来の筋はここにあるのでしょうが、ごめん、わたしは他のシリ-ズの方が好きです。
「むつかしきこと承り候」岩井三四二 集英社
天竺屋時次郎は薬屋だが、もうひとつ商いをしている。
訴訟のことは公事宿が扱うことなのだが、訴訟の仕方、口のききかたについて教えて手数料を取っている。
奉行所としては差し出がましい行いで、苦々しく、いずれはひっ捕らえる構えでいる。
訴訟には、出入筋、吟味筋とあって、出入筋は金銭がらみの民事訴訟、吟味筋は刑事訴訟と翻訳すればよろしい。
初篇の筋はこういうこと。
焦げ付いた売掛金を回収に行ったところ、先方の内儀と不義密通の現場を押さえた、ということで二人とも殺されてしまった。
不義密通の成敗だからと、殺しのことは無罪放免、売掛金も支払ってもらえない、こういう訴えです。
この訴えのコンサルタントで成功するのだが、それはどういう仕掛けで成功するのかな。
[不義密通法度の裏道]
[白洲で晴らすは鰻の恨み]
[下総茶屋合戦]
[漆の微笑]
[呪い殺し冥土の人形]
[内藤新宿偽の分散]
[根付探し娘闇夜の道行]
石見銀山、大森銀山とも言う。幹線道路から離れて、大森銀山へ進む道を行く。
ここが石見銀山代官所跡、大きな権勢を握って権威は相当なものだったものらしい。
代官所跡の隣に中村ブレイスの建物がある。近くに従業員の駐車場があるが、何十台も駐車してある。近隣では高名な勤務先なんですよ。
義肢、装具、人工乳房、人工肛門用装具などを製作している会社です。
エクセレントカンパニーの本を読んで、中村ブレイスが表彰されていることを知りました。こんなどん詰まりの場所にエクセレントカンパニーが、と驚きました。
一度見たかったのです。
観光客の車ではなく、働くひとの車がびっしりと並んでいるのを見ると、気持ちが明るくなります、豊かになります。
観光客が竜源寺間歩めざして歩いている。ここは歩く観光地なんですよ。レンタサイクルもあるからそっちもお奨めしますよ。
ベロタクシーもある。三輪自転車をプラスチック外装で包んで、自転車の漕ぎ手が漕いでいる。近代的なような、前近代的なような、なんともよぅ言えません。
自転車はここまで、ここから先は自転車を置いて歩いて行くこと、とある。引き返そう。
けっこうな人出なんですよ。通ります、通りますと声かけながら人波を分けて行く。普段はあまり歩かないような人も歩いてでも行って見る、健康な観光地でしょ。
一昔前は、バスが通り、排気ガスに悩まされ,擦れ違いに難儀し、振動で緩んで山腹の岩が転げ落ちたんだそうです。それで車両進入禁止になった。
観光客の中には、二度と来ない、と言うひともいるが、おおむね、歩くことを楽しんでいるひとが大部分のようです。
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これは、その中の一部を抜書きしたものです。
http://sherpaland.net/bike/2013/bike-131018-sambe_ginzan/bike-131018-sambe_ginzan.html
この先、通行止めの標識がある。柏岩橋、幕岩橋とあるが、どちらかで通行止めなのだそうな。
岩が崩れて遊歩道が閉鎖になったというニュースは知っている。川沿いの道から尾根通しの道にバイパスが出来た、というニュースも知っている。
ニュースの内容は、難路、崖道、みだりに入らないように、そういう方向で報道している。
ここに看板があって
ご注意ください!現在地から「かもじ橋」の区間は傾斜が急な山道になっております。
体力に自信のない方、靴等の装備が整っていない方の通行は困難です。
その区間は、距離2500m、高低差120m
なんだい、高低差120m、そんなもんかい、その程度ならなんちゅうことないさ。ははぁ、観光客を篩に掛けようとしているのだな。それは正解です。
分岐を上の道へと進んで行く。この道はもともと中国自然歩道の道なのだ。
曲がり角で道標があって、この先行き止まり、反転して上へ登って行く道を指示してある。
おやぁ、この道標には、環境省広島県と彫り込んである。環境省の文字が入った道標を始めて見た。
環境省がスタートしたのは2001年のことなんですよ。
落石が頻発するために川沿いの遊歩道を閉鎖したのは1996年、迂回路を整備して、その後、環境省の道標が立った、ということなんですね。
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これは一部を抜書きしたものです。
このところ、バイ会談という言葉が頻発して、なんだなんだと思っています。
二国間の首脳、あるいは閣僚級の会談のことを指すようです。
2001年のころには既にあったようですが、今はなんぼでも出てくる。
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2を意味するラテン語の接頭辞「bi-」の英語読み
bilateral
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これが出典だそうです。
通訳を介在させない、そういう訳でもなさそうだし、あえてバイ会談という意味がわからない。
たぶんこういうことなんでしょうね
二国間会談の鮮度が落ちたので、目先を変えて、バイ会談と言ってみるか。
あるはずがないのが
トリオ会談、カルテット会談、クインテット会談
ふたり話していると、ほかのひとは置き去りですものね
ただ傍聴している国家首脳などあるはずがない。
「猫旅リポート」有川浩 文芸春秋
猫が交通事故に遭って、頼ってきた。
昔飼っていた猫によく似ている。飼い猫にすることに決めた。
5年が経過した。
会社をやめて家を移らなきゃならなくなった。
猫を引き取ってくれる先を探して旅が始まる。
小学校の頃の友達、高校の頃の友達、訪問する。
その当時のことがよみがえってくる。
結局、北海道の叔母の家に本人も猫も世話になることになる。
幸せそうな現在でしょう。
不幸を抱えながら生きてきたのです。
それがなにかはお話しのホネだから、そこは語らない。
有川浩なら突き抜けるような明るいお話しだと思うでしょ。
語り口は明るいが、底は暗いお話しなんです。
図書館戦争のハチャメチャを期待してはいけないよ。
Cateyeのサイクルコンピューターですがね
電池を替えてちゃんと動いていたんですがね、どうも不調になってしまった。
再度、リセットして再設定し直さなきゃならない。
取扱説明書を求めて、ネットを彷徨いました。
素直に取扱説明書が見つからない。散々探し回ったぞ。
ここからは、私的メモです。また次に電池を交換するとき、手順を覚えておくために。
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ダウンロード|CATEYE
http://www.cateye.com/jp/support/manual/
コンピュータ→CC-MC100W ここでPDFファイルをクリック、展開する
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ごめんなさいね、私的メモにつきあわせてしまって。
身辺雑記、こんなことがあったのかい、と読み流してください。
あのね、サイクルコンピューターとは、名前が物凄いでしょ。
車輪の回転数をカウントして、時間と照合して
走行距離、経過時間、瞬間時速、平均時速、を計算する、そんなものです。
よっぽど凄いものか、と想像していたが、こんなもんかい、ま、こんなもんだろな。
「アラブからこんにちわ」ハムダなおこ 国書刊行会
7月には「サウジアラビアでマッシャアラー! 嫁いでみたアラブの国の不思議体験」ファーティマ松本を読みました。
ハムダなおこさんのこの本、メールマガジンから抜き出して編集したものだそうです。
UAE(アラブ首長国連邦)での日常生活がよくわかる。
ラマダーンについて認識を新たにした。
陰暦でラマダーンを決めているから、何月と決まっているわけではないのだ。
しかも、直前になってラマダーンのお告げがある。学校でも会社でも、無条件に従わなきゃならないのだ。
喜捨がついて回る。
ザカード、サダカ、前者は義務的な喜捨、収入・資産の何%と決まっている。
後者は自発的な喜捨、慈善行為です。
ハムダなおこさんはムスリムかどうか書いてない。
ファーティマ松本さんはムスリムに改宗したみたい。
それぞれの本にムスリムやクアルーンについて触れているウェイトが違うからそう思います。
議論をふっかける本ではなく、日常生活のお話しだから、心が曇ることなく読み続けられます。
最初は自転車をゆるゆる漕いで行けます。道がだんだん谷底から切り上がって行き、かなり尾根近くまで登ってきた。
ここはもう自転車を降りて押して歩かなきゃならない。
アズマヤが見えてきた。和恵展望所なのだ。
さっき琴引山コースの入口に駐車したと述べたが、そこからここまでのコースの名前が和恵コースなのだ。ここの地名を和恵というのだ。
尾根の上だから今度は北側の風景が見える。正面にどーんと見える山は冲の郷山なのだ。
ちょっと登って下り坂、県境の草峠から降りて来た下り坂と合流する。
ただごとじゃない下り坂で、一気に下って行く。ちょうど軽トラが向こうから登ってきた。向こうは減速してくれたが、自転車はなかなかブレーキが効かないのだよ。
およよ、およよで、やっとのことで擦れ違うことが出来た。あれは軽トラに申し訳なかった。自転車がどんどん近づいてくるのだものね。向こうも肝を冷やしたと思うよ。
編集が終わりました。
新しいページをアップしています。
http://sherpaland.net/bike/2013/bike-131002-kotobiki_isshu/bike-131002-kotobiki_isshu.html
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