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「大江戸ドクター」和田はつ子 幻冬舎 幕末開港した時代の蘭医のお話しです。 虫歯を麻酔をかけて抜く、この手術からお話しは始まります。 ただの歯科医じゃなく、外科の腕は冴えています。 お話しの展開を油断して読みそこなっていたら、八丁堀の同心が手伝いにいる。 腕の立つ女医も手助けにきている。 スポンサーとして商家の主がバックアップしてくれている。 いっぱい登場人物がいりので、捕物があったり、女医の腕の冴えを見せたり、商家のなにがしかのゴタゴタガあったり、ずっと一続きのお話しじゃないのです。 絵巻物のように、主人公がひらひら変わりながらお話しは進んで行きます。 血沸き肉躍るお話しか、いいえ、それぞれ地味なお話しです。 ひとつひとつのエピソードを心ほっこりしながら読んで行く、そんな小説です。
「ヒカルの卵」森沢明夫 徳間書店
主人公は村田二郎、みんなからはムーさんと呼ばれている。ムーミンの雰囲気があるからだ。
養鶏場を経営し、卵には絶対の自信を持っている。
卵かけご飯の店を開こう。
養鶏場を担保に入れて銀行から借金し、店を開く。
波乱万丈の物語が展開すると思うでしょ。
全部とんとん拍子に運んでいくのだ。
俺はツイテいるから、ぜったいうまく行くって。
出てくる人物、だれもかれも全部いいひと、悪い人間はひとりもいない。
三分の二読んだところで胸がつぶれる思いがするが、いいえ、これもええことに繋がっているのです。
童話じゃないの。そうです、これはおとなの童話です。
「青森ドロップキッカーズ」を読んだことがありました。
カーリングのお話しでした。
これにも悪い人間は一人も出てこない。
みんなええひとばっかりの本が読みたかったら、森沢明夫の本を読めばええみたい。
旧街道とバイパスが合流して、いつのまにか井原の市街地に入っていた。
井原は[いはら]ではないのですよ、[いばら]と読むのだ。島根県の大田市は[おおだ]と読む、[おおた]ではないのだ。
今の世の中は清音を快しとして、濁音を嫌う傾向がある。いずれ改名運動が起きるかもしれないよ。
改名運動が起きないとしても、部外者は[いはら]と呼ぶだろうね。イライラしながら、井原市民は、[いばら]っちゅうのに、ええ加減に名前をちゃんと呼べっちゅうんじゃ。
市街地の空閑地に国道を敷設したんですよ。旧街道、商店街があって、国道はそこに通すわけにはいかなかった。
都市計画は成功して、新しい市街地が建設されつつある。
井原市役所がここにある。重厚な建物だね。
駅に行ってみよう。井原鉄道・井原駅。
井笠鉄道だとばっかり思い込んでいました。どうやら井原鉄道と井笠鉄道は違うようだよ。
井笠鉄道は、鉄道ではなく、バス事業を営業していたみたい。
井笠鉄道は突然営業不振を告白して、破産を申し出た。
蕎麦屋や寿司屋が店を閉めるのは勝手だがね、公共の交通機関が破産するなら早めに告知しなきゃ。
2012年10月12日の午後に破産申し立て、10月末日限りで路線廃止、ぎりぎり頑張ったとしても、これではアカンでしょう。
会社側は内緒にしていたのに、第一報がNHKで、すっぱ抜かれて大慌て、止むを得ず記者会見を開いた、こんな情勢だったようです。
通学の高校生としては、バスの定期券が無効になったのは痛いよなぁ。11月からは新会社のバスで、当然、会社が違うから定期券は通用しない、こういうことなんだよね。
井原鉄道も巻き添えでどうなるのか気がかりだったが、井笠鉄道は少数株主ということなんだそうな。要するに、ただの出資者で無関係ということらしい。
http://sherpaland.net/bike/2013/bike-131223-odagawa_churyu3/bike-131223-odagawa_churyu3.html
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「怪物商人大倉喜八郎伝」江上剛 PHP
政商大倉喜八郎の伝記です。
大倉喜八郎は18で越後を出て鰹節屋を開く。
時は幕末、一転、店を閉じて、鉄砲商人に変身する。
求めのあるところへ売りますよ。朝廷側にも幕府側にも平等に売る。
明治政府になってからは、土木建築の商売にはげむようになる。
三菱・三井が先行していて、政府に食い込むには、軍隊の進出に合わせて前線で商機を拾うしか方法がない。
孫文を知る。
日本政府の意向に反して、孫文をひそかに保護する。
このあたりからは、正直面白くない。時勢の変遷を書き連ねているばかりだもの。
大倉組、大日本麦酒、日清製油、東京電燈などなど今に続いている。
帝国劇場、帝国ホテルも、大倉喜八郎は出資している。
大倉組は、大倉喜八郎の戒名の一部から大成建設と名前を変えた。
北朝鮮報道に強いラヂオプレス
はて、ラヂオの[ヂ]の字はどう入力すれば[ヂ]になるのか
キーボードの d+i でした
あれ、簡単に入力できる
さてはこういうことだ、今までは意識的に d+i を避けていたのだ
j+i、z+i、こう入力して、じ、じ、と引き出していたのだ
もともと、現代用語で[ぢ]が出てくることは、まぁ、ないものね
避けていたので、[ぢ]と入力する手順が判らなくなっていたのだ
土地の[ち]、
これを濁らせて地面、d+i+m+e+n と打てば[ヂ面]
j+i+m+e+n と打てば[地面]、z+i+m+e+n と打てば[地面]
経験的に d+i と入力すると予想違いの結果になると知っているのですよ
だから、なるべく d+i を避けてきた
あらためて、[ぢ]と入力するには、あれ、どうだったかな
避けていたところに踏み込むから抵抗があるのですよ
ジャーン・ジャジャーン・ジャジャーン・ジャジャーン
ジャーン・ジャジャーン・ジャジャーン・ジャジャーン
前奏のピアノ、破壊的でしょ
聞き手の雰囲気環境にはお構いなく、聞き手のすべてをリセットしてしまう
枯葉散る夕暮れは 来る日の寒さをものがたり(これ以上書くと著作権を侵すからここまで)
曲の最後にまたリフレインします
ジャーン・ジャジャーン・ジャジャーン・ジャジャーン
ジャーン・ジャジャーン・ジャジャーン・ジャジャーン
今度は密やかに、前奏ほど暴力的ではなく終わります
思いのたけを全部出したので、燃え尽きてしまったのかな
この ジャーン・ジャジャーン の一連のコピー
こういう表現なら著作権を侵してはいないでしょう
先日、NHKラジオを聞いていて、へぇぇ、と驚いたお話しです。
よしもとばなな、以前のペンネームは吉本ばななでした。
父は哲学者の吉本隆明、娘にばななと命名するとはスゴイなと、感じていました。
娘が文学でデビューするのに、ペンネームを、目立つ、という理由で
ばななと名乗ったのだそうです。
父は、さすがに、それはやめとけ、と遮ったそうですが
ばななでデビューしました。
で、その話し、どこがポイントなの?
わたしがね、吉本ばななとは戸籍の名前だと思っていたこと。
ばななでは、小学校ではカラカイ・イジメの対象になるよね、あるはずのないことじゃん。
売れるため、計算が働いていたとは、いやぁ、たいしたもんだ。
そりゃそうだ、ペンネームとは商標登録のことなんだ、マーケティングを考えて当然だ。
ところで、きみ、よしもとばななの本を読んだことある?
いやぁ、一冊も読んでないなぁ。
それでいて、よしもとばななを語るかい?
申し訳ない。
香港の山を歩きましたが、市街地も歩いています。
使わなかった写真で、アルバムを作りました。
http://sherpaland.net/album/1312hongkong6/1312hongkong6.html
自動車のキーなんですがね
鍵穴に入れてオンオフするキーではなく、非接触でオンオフできるキーのことです
スマートキー、スマートフォン
なんでもかんでもスマートと名付ければスマートなわけじゃないぞ
一昔前はインテリジェントが流行したが、iPhone の i なんかがその例ですね
山中教授のiPS細胞ですがね、これもインテリジェントの i だろうと思っていたのですよ
違った、induced pluripotent stem cell =人工多能性幹細胞でした
キーを失うのが気がかりだから、方向指示器やライトのレバーに引っ掛けておきます
ついついレバーに引っ掛けて残したまま車から離れてしまうのだ
用事がすんで車に戻って、ありゃ、キーを車に置いたままだった
これではスマートとは言えないぞ
「香港アルプス」編集:金子晴彦・森Q三代子・香港山海徑倶楽部 発行者:香港郊野公園之友会 販売:アズ・ファクトリー
サブタイトル:ジオパーク メジャートレイル 全ガイド
香港は、あまり知られていませんが、山が近いのです。
住まいの裏山から直ぐに山続きとなっています。
山と海に挟まれた海岸沿いに人は住んでいて、山は未利用の状態です。
国土の半分以上が国家郊野公園になっているのです。
香港のハイキングコースを知るにはネットが一番です。
わたしもネットを頼りにしました。
ネット発信の中に香港山海徑倶楽部のページがあります。
そのページなどを基礎にして、この本が編集されました。
過去に登った山が紹介してあります。
そうだ、そうだ、と懐かしみました。
今回のナイフ・エッジ、ハイ・ジャンク・ピークは読み込んで参考にしました。
この本は、編集は香港、印刷・製本は香港、販売は日本
書店で入手できるかどうか、どうなんでしょう。
Amazon で買うのが一番入手しやすいと思います。
わたしもそうしました。
値段 \1、800 +消費税です。
梢越しに山の姿が透けて見える。あれが釣魚翁(ハイ・ジャンク・ピーク)なのだ。
企業植林計劃 日本企業林由菱友会種植 三菱のマークがある。投資ではないだろうな、チャリティーだろうね。
森林を抜けて、草地・岩場に変わる。
岩をまたぐ・よじるので、登りにくいことは登りにくいが、広い斜面なので危険は感じない。
最後の岩場をよじると釣魚翁(ハイ・ジャンク・ピーク)の頂上なのだ。
記念写真を撮るため頂上でうろうろしていたが、うっかり踏み外すと斜面の途中で止まるところがない。どこまで落ちて行くんだろう。
馬鞍山が見えている。獅子山(ライオンロック)も飛鵝山(カオルーン・ピーク)も見えている。
おや、見えているのは、香港島と九龍を別ける香港海峡じゃないか。香港海峡が正しいのか、香港水道と言うべきなのか、そこはどうなんだろうね。
釣魚翁(ハイ・ジャンク・ピーク)は南の斜面より北の斜面のほうに醍醐味があるのだよ。
来た道を引き返してはええところを見逃してしまう。このまま頂上から北へ降りて行くべきなんだよね。
細い稜線が続いて、昨日の大刀屻(ナイフ・エッジ)と負けず劣らずの細い道が続いている。
ネットでよく見る絶好の撮影ポイントに差し掛かる。わたしも記念写真をここで撮らねば。頂上では全貌は判らないが、ここなら一目で姿が見て取れる。
釣魚翁(ハイ・ジャンク・ピーク)の付け根に分岐があるだろうと思っていたのだが、そんなものはなかった。真っ直ぐ次の峰を登るしか他に道はなかった。
ここがその峰の頂上、無名の峰らしい。頂上に標識はないし、ネットで探しても、ここの峰に名前は与えられていない。
編集が終わりました。
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頂上付近を抜書きしています。
香港で写真をどんどん撮っていたんですがね
突然シャッターが下りなくなってしまいました
うひゃぁ、カメラが壊れたぁ
カメラ背後のデータを読むと、0000と表示しています
実は、コンパクトカメラを別に用意しております
カメラが壊れた場合に備えてリリーフを用意しているのです
帰ってから、sony α100 0000 で検索してみました
世の中にはわたしと同じ困ったの経験者がいるもんですね
回答は、写真を撮り過ぎてカードに余地がないから、こういうことでした
カメラを買った時は、カードの容量は64MBでした
その後、128MBも買い増ししました
その当時は、カードが満杯になるのは普通のことでした
あまりに容量が不足するので、512MBを買い増ししました
そういえばそうだった、0000のところにあと何枚撮れるか表示が出るシカケだった
カードの容量が満杯になったのは久しぶりのことでした
あれ、カメラが壊れたか、ドキドキ感を久しぶりに体験しました
大埔Tai Poの市街の向こうに見えている山は八仙嶺だろうな。中国国境に近いのはどっちだろう、似たような距離だろうね。
見た目、えらく遠いとげんなりしたもんだが、歩けばだんだん近づいてくるもんです。とうとう大刀屻 Tai To Yan の三角点に到着したよ。
ところがね、三角点をもって本日のハイライトというわけじゃないのだよ。ハイライトはこれからです。
行く手に、ラクダのこぶのような、恐竜の背中のような隆起が繰り返して続いているのが見える。
恐竜の背中の向こうに、大帽山が見えている。頂上は通信塔・軍隊の敷地で立入禁止、香港で一番高い山だが、フェンスで囲まれていてはしょうがない、大帽山の三角点には行けなかった。
稜線はほんまに薄い。英語名で、Knife Edge と呼ぶのが極めて納得できる。剣の刃渡りだね。
鉄の杭と鉄鎖が頼りになるよ、ほんま、風雨の時はこれにすがって進むしかないだろう。
編集が終わりました。新しいページをアップしています。
サワリの部分を抜書きしています。
http://sherpaland.net/report/hongkong_knife_edge.html
翌日、釣魚翁の山に登りました。
これから編集にとりかかります。
いつもよりペースが遅いでしょ。
それはね、地図が外国なので、ちょっとてこずりました。
「ニューズウィーク日本版ペーパーバックス 中国超入門 これだけは知っておきたい中国社会の基礎知識」ニューズウィーク日本版編集者 阪急コミュニケーションズ
第1章、ゼロからわかる中国
第2章、覚えておきたい都市と人物
ここまでは、まぁ一般常識です。へぇ、そうなのかい、と驚くことはないでしょう。
第3章、激動のニュースを読み解く
ここでは、ニューズウィークの契約スペシャリスト、エッセイストが書いています。
なかでも、わたしの御贔屓はふるまいよしこ、ニューズウィークネット版でお馴染みなんです。
重慶スキャンダルの衝撃
経済成長の「奇跡」は終わった
中国軍はどこまで膨張するのか
中国が宇宙開発でトップに立つ日
親日か反日かで語れない領土問題
官報メディアVS.市場型メディア
訪日旅行という残酷物語
「世論の陣地」となった微博
「意外に日本人だけ知らない日本史」デュラン・れい子 講談社+α新書
著者はスウェーデン人と結婚してフランス在住です。
意外に日本人だけ知らない日本史、ということなんで、歴史書なんだろうなぁ。いいえ、違います。
意外に日本人だけ知らない日本史とは、第一次大戦後の講和会議で人種差別廃止を日本が提唱した。
フランスは賛成したが、イギリス・アメリカなどの反対で条文に取り入れられることはなかった。
人種差別撤回を最初に提唱したのは日本なんですよ。
日本人が知らないことだが、国連の条文に入ってるのは、これが引き金なんです。
あとは、ゆるいお話しが続きます。
第1章、意外に知らない、世界に影響を及ぼした日本
第2章、フランスの平等と日本の均等
第3章、日本とフランスの「婚活」
第4章、幸せな国はどこにある?
第5章、世界一のエコ大国だった日本
第6章、お国別、モノに対するこだわりは?
第7章、日本の感性で世界をもてなそう。
語り口はゆるいですよ。内容は、なかなかゆるくはないよ。
「NHK「COOL JAPAN」かっこいいニッポン再発見」堤和彦 NHK出版
毎週テレビ番組を見ているから、本を読んで新発見、ということはないんですよ。
文化のギャップ、外国人が驚くことに、こっちがへぇぇと驚くのはよくあることです。
ブラジルの人の言葉、日本人は話しを黙って聞いているのがつまらない。
ブラジルでは、話しのさいごを奪って割り込んで行くことが褒め言葉なのに。
いやいや、日本ではね、人のお話しは最後まで聞きましょう、このように教育されてきているのだよ。
そこが面白くないのよ。
巻末の、堤和彦X鴻上尚史の特別対談が面白い。
テレビ収録で、勝手気儘な外国人たちだもの、なかなか思うように操れない、暴走してしまうこともある。
11月に読んだ本は7冊でした。
どれが一番面白かったか。
「ぼくらの近代建築デラックス!」万城目学,門井慶喜
対談の本です。
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