大江戸ドクター
「大江戸ドクター」和田はつ子 幻冬舎 幕末開港した時代の蘭医のお話しです。 虫歯を麻酔をかけて抜く、この手術からお話しは始まります。 ただの歯科医じゃなく、外科の腕は冴えています。 お話しの展開を油断して読みそこなっていたら、八丁堀の同心が手伝いにいる。 腕の立つ女医も手助けにきている。 スポンサーとして商家の主がバックアップしてくれている。 いっぱい登場人物がいりので、捕物があったり、女医の腕の冴えを見せたり、商家のなにがしかのゴタゴタガあったり、ずっと一続きのお話しじゃないのです。 絵巻物のように、主人公がひらひら変わりながらお話しは進んで行きます。 血沸き肉躍るお話しか、いいえ、それぞれ地味なお話しです。 ひとつひとつのエピソードを心ほっこりしながら読んで行く、そんな小説です。
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