にょろり旅・ザ・ファイナル
「にょろり旅・ザ・ファイナル」青山潤 講談社
副題に、新種ウナギ発見へ、ロートル特殊部隊疾走す!
「うなドン、南の楽園にょろり旅」「アフリカにょろり旅」に続く三作目。
フィリピン沿岸で見つけたウナギの仔魚の遺伝子は未発見のウナギでした。
従来のウナギの定説は18種、19種目のウナギ発見です。
当然、成魚を探さなきゃならない。生育地を探さなきゃならない。
フィリピンを右往左往、原住民の中の最奥の原住民、ネグリート族の川で捕獲した。
探索の最中、住民に背を向けられて無視される場面が頻発した。
ウナギを探し始めてから20年、もう青年じゃないのだよ。
彼らにとっては得体の知れないおっさんなのだ。
これが最後の旅になるだろうな。
著者は東大の某研究所の准教授の地位にあります。
学術論文は多数書いていますが、フィールドノートのどたばたがここには表れています。
二作目「アフリカにょろり旅」では、講談社エッセイ賞を得ているほど、筆力が達者です。
この「にょろり旅・ザ・ファイナル」も素晴らしい。
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