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2014年1月20日 (月)

桜ほうさら

「桜ほうさら」 宮部みゆき PHP
父が賄賂を受け取った疑いで、切腹し、家は絶える。
江戸留守居役を頼みに江戸へ出府する。
偽の文を贋作できるものがいるはずじゃ。それを探して参れ。
ここまでが第一話。
贋作者を探し当てる。いや、向こうからやってきたのだ。
急転直下、息もつかせぬ大団円となる。
これが第四話。
第一話と第四話の間にあんこが挟まれる。
浪人が長屋を訪ねてくる。
同姓同名の人を探しているのだ。その人はもっと老人なのだ。
かの人は浪人になる前は大殿に仕えていた。
殿様は早く隠居した。隠居が早すぎたと悔やんでいる。
慰めに手習いを書いているが、読める字ではない。
偏(へん)と旁(つくり)がばらばらの字なのだ。
このアナグラムを解読するのが第二話。
大店の某で、人さらいがあった。四百両を払えばお嬢さんを返してやる。
頼まれて人助けに手を貸す。
この誘拐、裏の裏まで事情にまみれていました。
そこんところのあれこれが第三話。
すごいよねぇ、宮部みゆきは抜群のストーリーテラーだ。
くすぐりをばらまき、根を張り、枝を繁らせ、大団円へまとめ上げている。
いやぁ、面白かった。

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