「陽炎の門」葉室麟 講談社
桐谷主水は執政にまで登ってきた。37歳。
もともとは50石の軽輩からの出世なのだ。
青年の頃、芳村綱四朗は殿の勘気を受けて切腹を申し渡された。
主水と綱四朗は友人ではあるが、切腹の介錯を命じられた。
綱四朗の遺児が成長して、主水は嫁に娶った。
ここまでが伏線、これからは先は波乱万丈なんですよ。
執政の座は派閥が渦巻き、蹴落とす算段に明け暮れているわけです。
氷柱の主水と異名を取っているだけに、この先の行動力はすさまじい。
内容を語るとネタばらしになるので語らないが、よく出来た勧善懲悪のお話しです。



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