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2014年7月28日 (月)

紙つなげ!彼らが本の紙を造っている

「紙つなげ!彼らが本の紙を造っている」佐々涼子 早川書房
副題に「再生・日本製紙石巻工場」
日本製紙石巻工場は東日本震災の津波で壊滅的な打撃を受けた。
半年で工場を再開させる。どれかひとつでも抄造マシンを再開させる。
一年も二年も休止させると世間の注目も去って、市場が奪われる。
第一番に再開させるのはN8号とする。
このマシンでは、雑誌、文庫本の用紙を抄造している。
少年マンガ週刊誌、嵩があって軽い本。
文庫本、各社それぞれに地色が微妙に違っていてページめくりが引っ掛からない。
工場は泥に埋まり、海水にモーターは浸かり、電気ケーブルは新しく配線しなければならない。
六ヶ月と期限を切って、震災の日は3月11日、8号マシンの再開は9月14日には初稼働を始めた。
続いて、主力マシンのN6号機は、その半年後、3月9日に再開した。
これで、日本の出版業界に紙の供給を続けるぉとができた。

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