「玉村警部補の災難」海堂尊 宝島社
4篇の中編でできています。
[東京都二十三区内外殺人事件]警察の境界の問題。
[青空迷宮]迷路殺人事件。
[四兆七千億分の一の憂鬱]DNA鑑定の落とし穴。
[エナメルの証言]遺体の歯型鑑定の問題点。
警察庁の加納警視正は厚生労働省白鳥と大学の同窓生。
桜宮署の玉村警部補は警察庁可能警視正のお気に入り(使い走り)。
東城大学病院田口医師は白鳥との腐れ縁、桜宮署管内。
バチスタ事件のスピンアウトものです。
加納警視正と玉村警部補のコンビのお話しで、田口、白鳥が出ることはあるが、脇役です。
事件の芯はともかくも、物語の味と雰囲気は手慣れたもんです。
何とはなしに読み進めていけます。



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