光秀の定理(レンマ)
「光秀の定理(レンマ)」垣根涼介 角川書店
光秀は、ぼろぼろの坊主と武芸者と知り合いになる。
坊主は賭けで銭を得ている。
四つの茶碗に一つの賽ころを入れる、これを当てるのが賭けなのだ。
結局は坊主が勝つ。光秀にはその理由が判らない。
年月が過ぎて
光秀は信長に仕官し、近江の六角攻めで、長光寺城攻めを命じられる。
城へ登る道は四つ、どの道を進めば敵が少ないか。
光秀は手紙を出して、坊主に教えを乞う。
答えに従えば、敵の姿なく、安々と城を落とせた。
物語の基本は光秀の一代記なんですよ。
小道具に賭けを使っている。統計学を使っている。
垣根涼介はミステリーが出発で、「俺たちに明日はない」でええ味を出しています。
これは時代もの、武将もの、着眼点が独特で、この路線も期待できます。
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