神去なあなあ夜話
「神去なあなあ夜話」三浦しをん 徳間書店
「神去なあなあ日常」の続編です。
主人公は平野勇気、横浜の高校を卒業して、三重県の山奥で林業労働者に就職したのが前篇。
二十歳になりました。今は神去村に融け込んで、一人前のキコリに育ちつつあります。
地の文で状況を説明するでしょう、芝居のトガキのようなもの。
それだけじゃない、勇気のモノローグが半分以上占めている。
小学校の教員をしている直紀さんに惚れている。
惚れていて、モジモジしているところがいじらしいよなぁ。
ネタバレしてしまいましょう。勇気の恋は成就しそうです。
第一作では、登場人物のそれぞれの背景など説明なしに物語が始まりました。
それぞれの人物の素性・ものの考えなどが明らかになってきます。
とりわけ、最後の二篇で、勇気が直紀に玉砕しそうになるが、持ち直して、明るい未来がありそうになる。
ここがハイライトです。
第一夜、神去村の起源
第二夜、神去村の恋愛事情
第三夜、神去村のおやかたさん
第四夜、神去村の事故、遭難
第五夜、神去村の失せもの探し
第六夜、神去村のクリスマス
最終夜、神去村はいつもなあなあ
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