ビタースイートワルツ
「ビタースイートワルツ」小路幸也 実業之日本社
「モーニング」「コーヒーブルース」に続くシリーズ3本目なんですってね。
そりゃ惜しかった、最初から読んでいたかった。
刑事が失踪する、これがお話しの始まりです。
刑事には幼馴染がいて、やくざの組長をやっている。
刑事とやくざという対立はあるにしても、基本的には二人は仲良しで思いやっているのです。
「すべての神様の十月」「スタンダップダブル!」で小路幸也を知ったのですよ。
お話しは、警察小説、やくざ小説になりそうだが、小路幸也にかかってはそうはならない。
筆致がゆるいのですよ。
刑事が失踪する、刑事を監禁するという際どいお話しなのに、あまり緊張感が湧いてこない。
これは作者の人柄なんでしょうね。
他の作品も安心して読めるような気がします。
« すみません | トップページ | 列島縦断の惧れがあります »
コメント