キシャツー
「キシャツー」小路幸也 河出書房新社
ここ北海道ではキシャツーは汽車通、電車通でも汽車通。
同じ高校に通っている三年生二年生、電車の席から話しは始まる。
海岸にテントを張っているのが見える。誰だろう、行ってみようか。
東京の高校生だった。
ここに来たのは姉を探すためだった。
両親が再婚した、お互いに連れ子で結婚した。姉弟になった。
母が亡くなって、姉は家を出た。
その姉を探しに来たのだ。
これからの展開は、予想した通りに運んで行く。
それでええのだよ。
わたしは、中学生高校生のお話しを読むのが好きです。
おおむね、汚いお話しが展開することはない。
ここでも、明るく未来に突き進んで行っている。
さぞかし固いお話しなんだろうね。
いいえ、平凡な高校生のお話しです。読んでいて、笑ってしまう。そんなところがええのだ。
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