名もなき毒
「名もなき毒」宮部みゆき 幻冬舎
杉村三郎シリーズの2作目です。
老人がコンビニの紙パック飲料を飲んで死亡した。青酸カリによるものです。
杉村は殺人犯を捜すのを依頼された。押し切られたようなもので、彼の意思ではなかった。
一方、彼の職場では働かないアルバイトに悩まされていた。アルバイトは解雇した。
以来、恨まれて、職場のミネラルウォーターに睡眠薬を仕込まれ、大勢が睡眠薬で倒れた。
青酸カリ事件と解雇の恨み事件は、一挙に解決する。
そこは語りません。クライマックスだもの。
名もなき毒、毒を抱えている人間はいるもんです。
伏線で、工場跡地が宅地化している、薬品などで土壌が汚染している場合がある。
ま、この、伏線は、埋めたまんまで掘り出してはいないんですがね。
私立探偵開業に持っていかせようという意図が透けて見えますね。
第3巻で、離婚して今多コンツェルンを離れる。
杉村三郎シリーズが終わるのか、第4巻で私立探偵を開業するのか、さて、どうなんでしょうね。
シリーズ第1作の「誰か」は実業之日本社、第2作の「名もなき毒」は幻冬舎、第3作の「ペテロの葬列」は文芸春秋
出版社を転々としているんですよ。
こういうの、あるんですねぇ。どうもこのへんが不思議。
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