パラドックス実践 雄弁学園の教師たち
「パラドックス実践 雄弁学園の教師たち」門井慶喜 講談社
門井慶喜は馴染みの作家なんです。数えてみると、7冊読んでいました。
どの本も、惚れたはれたが出てこない。たとえ出ていてもそれは話しの本筋ではない。
これは、論理学、修辞学を学ぶ学校のお話しです。
雄弁学園という小中高大一貫教育の学校のお話しです。
[パラドックス実践ー高等部]
[弁論大会始末ー初等部]
[叔父さんが先生ー中等部]
[職業に向かない女ー雄弁大学]
新任の教師に生徒が試しをかける、テレポーテーションが現実に可能であることを証明せよ、海を山に、山を海に変えられることを証明せよ、ほんとうにサンタクロースがこの世にいることを証明せよ。
ちゃんと高校生を論破してギャフンと言わせてしまいます。
小学校から大学まで、ディペード、雄弁の術を研鑽するのが建学の精神です。
惚れたはれたも出てこない、スリルサスペンスも出てこない。
こんなお話しで面白いのか。ええ、ええ、面白いのです。
どう面白いのか、ちょっと語れない、それは自分で読んでみてね。
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