11月に読んだ本
2014年11月の読書メーター
読んだ本の数:7冊
読んだページ数:2378ページ
ナイス数:61ナイスアンダーカバー 秘密調査の感想
IT業界の若い社長、戸鹿野はヘロインを大量に保持しているという容疑でフィリピン警察に逮捕された。無実の罪を訴えても効果なく、25年の懲役の判決が下った。会社は倒産し、株主代表訴訟で訴えられ、丸裸になった。獄中から真犯人を指名して、無実を証明し、釈放される。復讐を志す。一方、ジャッドはイギリスの警察からユーロインターポールへ出向を命じられた。イタリアからスペイン、トルコと麻薬を追って行く。この二つが入り混じりながらお話しが進んで行く。ええ、両方が関係するお話しなんです。片方だけでも面白いのに、どっちのお話し
読了日:11月21日 著者:真保裕一キシャツーの感想
ここ北海道ではキシャツーは汽車通、電車通でも汽車通。同じ高校に通っている三年生二年生、電車の席から話しは始まる。海岸にテントを張っているのが見える。誰だろう、行ってみようか。東京の高校生だった。ここに来たのは姉を探すためだった。両親が再婚した、お互いに連れ子で結婚した。姉弟になった。母が亡くなって、姉は家を出た。その姉を探しに来たのだ。これからの展開は、予想した通りに運んで行く。それでええのだよ。わたしは、中学生高校生のお話しを読むのが好きです。おおむね、汚いお話しが展開することはない。ここでも、明るく未
読了日:11月14日 著者:小路幸也K2 池袋署刑事課 神崎・黒木の感想
初作の「再会」以来、密かにひいきしている作家です。場所は池袋署、神崎・黒木は同期で、仲が良い。神崎は真面目一方、黒木は要領が良くて、ちゃんと成績も上げている。猿の盗難事件、柔道が取り柄の警官が民間人に暴行した事件、住居に幽霊が出る事件、警察学校での事件、あとは省略します。こんなのを並べると、緩いお話しだと思うでしょう。5話まではバカ話しを展開しています。6話、7話は連続しています。黒木には秘密がある。その秘密はここでは明かさないが、ほぉ、ええ話しや。緩いお話しを並べて、最後に感動的なお話しで締める。よく出
読了日:11月12日 著者:横関大雨の狩人の感想
刑事対ヤクザの戦いです。ヤクザの周辺のシロウトが殺された。最近のシロウトのほうがたちが悪い。ヤクザは暴排法の対象になるが、シロウトは対象にならない。捜査を続けて行くうち、新宿歌舞伎町でカジノを設置する計画があるのを探る。ヤクザが生き延びるため、密かに潜行している計画なのだ。警察の中で、逮捕裁判を経ずに自分で制裁をしてしまう単独者がいることがわかってくる。あとは一挙にカタストロフィに突入です。大勢出てくるので、誰が誰やら分からなくなります。巻頭に、人物相関図はありません。ま、そこが傷だが、一挙に読めて面白
読了日:11月10日 著者:大沢在昌大好きなニッポン、恥ずかしいニッポンの感想
すごいぞニッポン、大好きなニッポン、こんなに違うぞ母国とニッポン、恥ずかしいニッポン、縮むニッポン、私たちがソーリなら、このような章立てです。著者の友人知人、取引先から聞き取ったことがらを並べてあります。ひとつひとつは、どこかで聞いた、読んだ内容と似たようなもんです。ま、並の本かなぁ。
読了日:11月7日 著者:吉村克己破綻する中国、繁栄する日本の感想
章立ては、[迷走する中国][日本に屈服するか中国][揺らぐ中国国内][国際常識を逸脱した国家][シェール革命で勢力地図が塗り替わる][繁栄する日本][21世紀中に共産主義と民族主義は消滅する]それぞれの章は極めてマトモで納得できるお話しです。驚いたこと中国人民軍を中国共産党はコントロール出来ていない。勝手に暴走する傾向があります。習近平はコントロールに手を付け、シャドーバンキングを普通銀行化することで、軍高官を従わせることに成功した。軍の高官がシャドーバンキングを設立し経営しているからです。そのシャドーバ
読了日:11月5日 著者:長谷川慶太郎水底の棘 法医昆虫学捜査官の感想
法医昆虫学捜査官シリーズで、「147ヘルツの警鐘」「シンクロニシティ」に続く三作目です。川の中の中州で死体を発見した。遺体は食い荒らされていて、身元は確定できない。夏のハエと冬のハエが同時に発見されて、発生時期から遺体の漂着の日時が判る。そこは昆虫学者と法医学者を同時に兼ねるヒロインの見せ場でもあります。遺体の食い荒らされようは、昆虫の仕業を越えている。海から漂着した遺体だから節足動物を考慮する。エビ、カニ、シャコの類。ここから海の探索が始まる。題名の「水底の棘」ゴカイの仲間でウミケムシという肉食動物が
読了日:11月1日 著者:川瀬七緒
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