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2015年2月 1日 (日)

1月に読んだ本

1月に読んだ本はこれだけでした。

2015年1月の読書メーター
読んだ本の数:13冊
読んだページ数:3502ページ
ナイス数:66ナイス

チマチマ記チマチマ記感想
主人公はね、猫なんですよ。このあたり一帯の猫も出入りするからどれがどれやらよく分からない。ここの家の人は、家族構成がちょっと複雑で、訪問者もいっぱいいるから、誰が誰やらよく分からない。性別もよくよく読まないとよく分からない。猫か人か、よく分からない人もいるが、どうやら亡くなった人で、見えるのは数人だけらしい。大部分が料理のお話し、献立のお話し。お話しの筋なんてのは無いのですよ。エッセイだと思った方がええ。それでも小説現代の連載短編だから、小説なのかなぁ。葛藤なんかありません。愛だの恋だの、出てきません。
読了日:1月27日 著者:長野まゆみ
ルールルール感想
竜神はクロカンのオリンピック金メダル選手。杉本はスポーツ紙の新聞記者。取材し取材される関係だが、高校の同級生なのだ。竜神は引退したが、引退会見でひとつやり残したことがあると語っていた。それは何かと聞いたが、その内容は語らなかった。二年後、現役に復帰すると声明した。二年の間に筋肉は落ちて、クロカンの選手の体に戻すのは容易なことではなかった。小説の半分までで、題名のルールがどうとか、そんなお話しは出てこない。クロカンに限らずアスリートの守らなきゃならないあのタブーがあります。それが何かは語らないが、見当は付く
読了日:1月21日 著者:堂場瞬一
知日 なぜ中国人は、日本が好きなのか!知日 なぜ中国人は、日本が好きなのか!感想
[知日]というムックが中国で出版されている。読者は10万人と言っています。創刊は2011年1月、反日デモがある一方、日本を知りたい欲求もある。アドバイザーは日本在住の毛丹青、編集長出版責任者は蘇静。表紙、内容の一部をスキャンして中国文のまま表示されている。[奈良美智][制服][Hi!美術館][本の国][猫][鉄道][明治維新][妖怪][森ガール][日本禅][犬][断捨離][暴走][家宅][漫画が超好き!][写真][推理小説][設計力][料理の魂][燃える][武士道][日本人に礼儀を学ぶ][雑貨]手帳最高]
読了日:1月19日 著者:毛丹青,蘇静,馬仕睿
店長がいっぱい店長がいっぱい感想
吉野家、松屋、すき家ではない、友々家、友々丼を出す店です。短編ばっかりで、7篇、全部別々の店長が主人公です。最終篇は会長、その手前は社長が主人公です。筆者は山本幸久だからね、最後はバッドエンドにはならない。そこは安心して読めるのだが、出だしがツライ。従業員・パートで悩んだり、客で悩んだり、売り上げ不振で悩んだりする。そこはツライよぉ、読み続けるのをやめようか、まぁ、お待ちなさい、最後は明るい幕切れになるんだから。
読了日:1月18日 著者:山本幸久
不採用語辞典不採用語辞典感想
筆者は、三省堂国語辞典、三国、の編集委員。言葉を採集して、三国に載せるか載せないか、検討するのも仕事のうち。編集会議に出す前に自己判断で惜しくも不採用とする場合もあるし編集会議で賛同が得られず、ボツになる場合もある、不採用には理由があって、なるほど、と納得できるもんです。第1章、思わず言い間違った?ーーまだ定着していないことば[アガる][アダルティー][いさぎなさ][命さながら][うしろ退り][疑いが確認][移ろぐ][エステシャン][落とし込める][おぼつく][思いよがり][活気的][軽々しく]後は省略
読了日:1月16日 著者:飯間浩明
風魔外伝風魔外伝感想
[風魔]文庫本上中下巻の大作があります。これはその外伝です。外伝だから、主人公が並んでいる。各章毎の主人公を追うと[魔王の風]風魔の小太郎、少年時代、北条氏政の時代。[信濃のすずかぜ]笹箒、信濃の忍者、梓衆、武田勝頼の時代。[闇の甚風]庄司甚右衛門、富沢甚内、神崎甚内、闇の世界の戦いあり、徳川家康、大御所の時代。[姫君りゅうりゅう]宮本武蔵、時代の傍流。[南海の風(ロム)]セーン、山田長政の子、小太郎と笹箒がシャムに渡って山田長政となった、セーンはシャム王家の名代として徳川幕府への親善使、徳川家光の時代。
読了日:1月13日 著者:宮本昌孝
脳には妙なクセがある脳には妙なクセがある感想
本のタイトルが軽妙なので、その路線だろうと読み始めました。なんだ、これは、前頭葉がどうの、前頭前野がどうの、海馬がどうの、解剖学のお話しなのかい。前書きに、11章、22章、26章がバックボーンです。ここから読んでください、とある。読んでみました。11章、脳は妙に笑顔を作る。「まずは形から」で幸福になれる!? 22章、脳は妙に不自由が心地よい。ヒトは自分のことを自分では決して知りえない。26章、脳は妙に使い回す。やり始めるとやる気が出る。読んでみたが、続けて他の章を読む気にはなれない。目は字を追ってはいるが
読了日:1月9日 著者:池谷裕二
先生、大型野獣がキャンパスに侵入しました!: 鳥取環境大学の森の人間動物行動学先生、大型野獣がキャンパスに侵入しました!: 鳥取環境大学の森の人間動物行動学感想
サブタイトルに、[鳥取環境大学]の森の人間動物行動学。「先生、○○が××してます!」シリーズの本です。[学生たちが守ったヒバリの巣][このハチは、もう家族の一員だ!][シマリスはヘビのニオイを体につけてヒグマを追い払う!?][ヤギの放牧場のイイオ池で育った絶滅危惧種のアカガエルたち][大学のヘラジカ林に棲む動物たち][芦津モモンガプロジェクト、NOW][ヤギはイモムシを食べる隠れ肉食類か?]タイトルの[先生、大型野獣が~]は章ではありません。実は、[大学のヘラジカ~]の中に、ギャグとして出ているだけです。
読了日:1月8日 著者:小林朋道
先生、モモンガの風呂に入ってください!―「鳥取環境大学」の森の人間動物行動学先生、モモンガの風呂に入ってください!―「鳥取環境大学」の森の人間動物行動学感想
「先生、○○が××しています!」シリーズの一篇です。モモンガの風呂とはなに?モモンガが入る風呂ではなく、モモンガが棲んでいる芦津財産区にコミュニティハウス「どんぐりの館」がある。そこに風呂が出来た。名前をモモンガの湯と名付けた。[忽然と姿を消した幻のカエル][イワガニはなぜ頻繁に脱皮するのか][ヒキガエルのオタマジャクシを食べる芦津のアカハライモリ][下から私をにらみつけた母モモンガの話][先生、モモンガの里に「モモンガの湯」ができました!][ほーっ、これがモモンガですか!]かなり上等のエッセイです。
読了日:1月7日 著者:小林朋道
先生、カエルが脱皮してその皮を食べています!先生、カエルが脱皮してその皮を食べています!感想
「先生、○○が××しています!」のシリーズです。筆者は鳥取環境大学の教授、副学長補佐、副学部長・学科長という重鎮です。重鎮にもかかわらず、文章は軽妙で、読んでいて興味を掻き立てます。[ヒキガエルも脱皮する、そして皮を食べるのだ][ヤギの脱走と講義を両立させる方法][海辺のスナガニにちょっと魅せられて][カラスよ、それは濡れ衣というものだ!][春の田んぼでホオジロがイタチを追いかける!][NHKのスタジオのテーブルの上を歩きまわった三匹のイモリ][ペガサスのように柵を飛び越えて逃げ出すヤギの話]写真が惜しい
読了日:1月6日 著者:小林朋道
危ない中国 点撃! 福島香織の「北京趣聞博客」 (産経新聞社の本)危ない中国 点撃! 福島香織の「北京趣聞博客」 (産経新聞社の本)

2006年5月から2007年8月までのブログから、食品関係を中心に抜粋したものです。読んでる当時も面白かった。政治記事、街角記事、中国当局のイジメに戦う記事、そりゃもぅ波乱万丈でした。あんまり中国当局と戦いすぎて、身の安全を考慮してのことか、産経本社も彼女に日本への転勤を命じています。そのへん、上層部とトラブルがあったのか、なかったのか、今は産経を退社してフリーになっています。食品関係だけ抽出すると、中国食品は危なくて食べられないな。数日ホテルに滞在するだけなら、中毒にはならないでしょう。でも、中国に住む

読了日:1月6日 著者:福島香織
交通情報の女たち交通情報の女たち感想
ラジオの交通情報の時間、彼女たちが放送しています。日本道路交通情報センター、これは全国をカバーしています。それぞれの放送局のエリアをカバーしています。中には、TBSはTBSラジオ交通キャスターから放送しています。東京エリアの交通情報はわたしには遠い。広島ローカルの放送で聞いていますが、まぁ、東京と似たようなもんだろうと思っています。インタビュー・対談の内容が、全部トリテキ(テープ起こし)で文字化されていて、臨場感がたっぷりです。交通情報に原稿はあることはあるのだが、状況がどんどん変わって、原稿にないことを
読了日:1月4日 著者:室井昌也
六花落々六花落々感想
作者は、伝奇小説から始まって、長屋もの、を経て、折り目正しい楷書の小説に進みました。下総古河八万石、老中にも就任できる家格の藩です。郡方の小役人で軽輩の尚七が、長時間地面を見つめているのを見とがめられた。雪を見ておりまする。雪の小片、結晶を見ておりまする。話しかけたのは、者頭、鷹見忠常だった。そなたが[なぜなに尚七]か。認められて、若殿の御学問相手に抜擢された。者頭は用人に進み、いずれは家老へと昇進していく。尚七と鷹見忠常それに若殿とは、雪の結晶を通じて深く通じ合った。のちに、「雪華図説」として出版される
読了日:1月2日 著者:西條奈加

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