壁と孔雀
「壁と孔雀」小路幸也 早川書房
主人公の名前が土壁、土壁には出合った人間を動物に見立てる癖がある。
異父弟に出会った、その子の印象は孔雀のようだ。
だから、題名が壁と孔雀。
土壁は警視庁警備部SPに所属する。警護する大臣が襲われて、自分を盾にして大臣を救った。
ピストルの弾丸は脚の骨を砕いた。リハビリに専念する。
暇を持て余すので、亡くなった母の墓に参ることにする。
母の里は北海道の奥地、戊辰戦争で破れた篠太藩は藩主ごと蝦夷地に移った。
母はその篠太家の出なのだ。
母は離婚して篠太家に戻った。弟を産んで、池で溺れて死んだ。
墓参に来て、始めて弟がいるのを知った。
物語の始まりはここまでを紹介しておきましょう。
ここからの展開は複雑で、次々にページをめくりたくなります。
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