「紅けむり」山本一力 双葉社
江戸の焼物問屋伊万里屋に商品の横流しを企む者がいて、
一方、伊万里は積み出し港、焼き物産地は有田で、窯は皿山にある。
越中五箇山から煙硝造りの技が皿山に流出した。
その皿山で作った煙硝を江戸まで運び込む。
それを阻止し、一味を退治するのが隠密の仕事。
江戸と皿山を織り交ぜながら話しが進むので、今どっちのお話し、こんがらかることもあります。
隠密の吟味拷問、悪党のいたぶり、描写が生々しくて、そこは読むのが辛い。
山本一力、こんなにえげつない書き方はしない作家だったのに。
清々しい山本一力から荒々しい山本一力に変わったようです。



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