まいない節 献残屋佐吉御用帖
「まいない節 献残屋佐吉御用帖」山本一力 PHP
寺田屋は公儀お役人に賄賂(まいない)として鰹節を使うのを考え出した。
焼津の鰹節を使う。賄賂先からは程々の割引値で引き取る。
現代の画商と政治家の商法と同じですね。
浦賀奉行所の庶務頭が抜け荷に加担しているのがわかってきた。
山本一力、職人や商人の真面目な日常を描いて定評を得ていました。
今度は悪いヤツが主人公です。
対抗する悪玉も悪いヤツです。
感情移入して肩入れしたくなる人物がいない。
山本一力、悪いヤツのお話しを繰り出すのは下手ですね。
汗かいて、こつこつ体を動かす人物を書いているのが一番じゃないかな。
佐吉御用帳とあるが、佐吉は主人公じゃない、狂言回しでしかない。
どうでしょう、山本一力さん、律儀なお話し、汗かきのお話しにもう一度もどってはいかが。
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